映画『リバーズ・エッジ』は、90年代の東京で生きる若者たちが抱えた痛みや欲望を、まるで肌に触れるような距離で描いた作品です。
二階堂ふみが演じるハルナは、河原に転がる“死体”をきっかけに、周囲の同級生たちと奇妙な関係を築いていきます。
過食を繰り返すモデル、暴力に依存した恋人、愛を求めて迷走する妊婦の同級生…。
どの人物も歪で不器用なのに、どこか放っておけないリアルさがあります。
濡れ場やヌードシーンでは、肌の汗や密着した体温がじんわり伝わるような生々しさがあり、彼らの本音が一瞬だけ浮かび上がります。
表面の刺激だけでなく、心の奥で渦巻く感情まで引きずり出されるような瞬間が続くのです。
観たあとも胸の奥にざらりとした余韻が残る、この作品ならではの“青春の裏側”。
少し痛くて、でも目を離せない体験が待っています。
目次
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映画『リバーズ・エッジ』あらすじ紹介
学校という狭い世界で、孤独を抱えながらも何かにすがりたい若者たちが、静かにもがき続けている――そんな空気をまとった物語です。
映画『リバーズ・エッジ』は、岡崎京子の漫画を行定勲監督が実写化した青春群像劇で、90年代の日本を舞台にしています。

主人公の若草ハルナは、元恋人・観音崎にいじめられている山田一郎を助けたことから、彼の抱えていた秘密を知ることになります。
その秘密とは、河原に草むらに放置されたままの“死体”。

この死体を共有するという奇妙な行為を通じ、ハルナと山田の間には静かで不思議な絆が生まれていきます。
物語にはほかにも、摂食障害を抱えるモデル・吉川こずえ、山田に片想いするカンナ、望まない妊娠に揺れるルミなど、それぞれ違う痛みを持つ若者たちが登場します。

見た目はどこにでもいる高校生なのに、その裏側には誰にも言えない葛藤がぎゅっと詰まっています。
愛されたいのに距離を置き、必要とされたいのに逃げてしまう――そんな矛盾が彼らの日常に影を落とします。

山田の「死んだ田島の方が好きだ」という言葉は、生きている人間の複雑さに疲れた若者の心がふと漏らした本音のようで、妙に胸に残ります。

一方、死体に対して不思議な愛着を見せる吉川こずえの姿は、生きることにしがみつく気持ちの裏返しのようで、痛々しくもどこか美しく映ります。
彼らにとって“秘密の死体”は恐怖ではなく、世界の中で唯一つながれる場所だったのかもしれません。

俳優陣の演技も強烈です。
ハルナ役の二階堂ふみは、冷めた表情の裏に微かな揺れを潜ませ、ラストの涙で一気に感情がこぼれ落ちるよう。
吉沢亮演じる山田は、静かな佇まいの中に危うさが漂い、次の瞬間どう動くのか目が離せません。

『リバーズ・エッジ』は、生と死の境界がぼやけた若者たちの姿を通し、“生きること”の輪郭をそっと問いかけてくる作品です。
遠いと思っていた死がすぐそばにあったとき、人は自分の存在をどう捉えるのか――そんな揺らぎが静かに積み重なります。

華やかな青春映画ではありませんが、観終わったあと心の奥にある小さな孤独をそっと撫でられたような気がします。
誰にも届かないと思っていた叫びが、どこかで誰かに触れているのかもしれません。
映画『リバーズ・エッジ』基本情報・キャスト
| 評価 | 3.2 |
|---|---|
| 公開日 | 2018年2月16日 |
| 上映時間 | 118分 |
| 監督 | 行定勲 |
| 脚本 | 瀬戸山美咲 |
| 原作 | 岡崎京子 |
| キャスト | 二階堂ふみ,吉沢亮,上杉柊平,SUMIRE,土居志央梨,森川葵 |
| 製作国 | 日本 |
映画『リバーズ・エッジ』見どころ3選!
二階堂ふみの存在感がスゴイ
映画「リバーズ・エッジ」での二階堂ふみは、とにかく目を奪われます。
冷めた態度の奥に、小さく震えるような感情が時々のぞく瞬間があり、視線の動きひとつでも“ハルナの迷い”が伝わってくるのです。

苛烈なシーンでは、彼女の肌の汗が光り、吐息が揺れて、緊張と欲望が入り混じるようなリアリティがあります。
ぶるんと揺れる動きや、ピタッと密着する瞬間など、身体の表現も生々しく、観ている側まで息を飲んでしまうほど。
ハルナという人物の“揺れ続ける心”をここまで自然に演じられる女優はなかなかいません。
作品の雰囲気を一段深くしているのは、間違いなく彼女の存在です。
二階堂ふみの濡れ場が見れる映画!↓
土居志央梨のエロシーン
土居志央梨が本作で見せる表情は、これまでの印象とはかなり違います。
一歩踏み込むような体当たりの演技で、観ていて思わず目が離せなくなる存在感があります。

濡れ場では、腰つきの動きや、触れられた瞬間にビクッと反応する仕草が妙にリアルで、肌が触れ合う音まで聞こえそうな距離感です。
彼女が演じるキャラクターの不安定さと欲望がそのまま体に現れていて、見ている側もどこか落ち着かなくなるほど。
新しい魅力を引き出した役になっているので、彼女の演技を追っている方には特に見逃せません。
土居志央梨の濡れ場が見れる映画!↓
映画のエロティックなシーン
「リバーズ・エッジ」のエロティックな場面は、単に刺激的というだけではありません。
登場人物の壊れかけた関係が、肌の触れ方や腰の動き、触れた瞬間の息づかいにそのまま滲み出ていて、観ていると妙に納得してしまうリアリティがあります。

密着した肌が汗で濡れ、軽く揺れる体の動きが感情の揺れとリンクするようで、ただのヌードシーンとは違った重さを残していきます。
刺激を求めて観たはずなのに、終わるころには登場人物たちの弱さや欲望の形がじわっと胸に残る――そんな印象的なシーンが多い作品です。
映画『リバーズ・エッジ』エロい濡れ場やヌードシーン
二階堂ふみと土居志央梨の激しい濡れ場
映画「リバーズ・エッジ」では、二階堂ふみさんと土居志央梨さんが、観ているこちらが少し息をのむような激しめの濡れ場を見せてくれます。

ただのSEXシーンというより、お互いの心のズレや満たされない気持ちがぶつかり合った結果として身体が絡み合っていく感じで、妙に生々しいのが印象的です。
肌がピタッと密着して、汗がじわっとにじんでいく様子や、揺れる腰つきに合わせてベッドがかすかにきしむような雰囲気が伝わってきます。
二人の表情もかなりエロくて、唇をかすめる吐息や、触れられた瞬間にビクッと反応する仕草にドキッとさせられます。
ふとした角度で乳首がぶるんと揺れて見えるカットもあり、ムチムチとした体のラインを隠さず見せる大胆さと、どこか迷いのある目線とのギャップがたまりません。
二階堂ふみのSEXシーン
この映画の二階堂ふみさんは、自分の限界を一歩越えたような、攻めたSEXシーンに挑んでいる印象があります。

ハルナというキャラクターの、どこか冷めているのに誰かに触れてほしいという矛盾した気持ちが、相手にまたがる腰つきや、力の抜けた脚の絡ませ方にそのまま出ていて、生々しく感じました。
とくに、上半身を反らせたときに乳首がはっきり映るカットは、あえて“見せにいっている”というより、感情の流れの中で自然に露出してしまったようなリアリティがあります。
肌と肌がこすれ合って、濡れてたシーツに背中が貼りつきそうな質感まで想像させるようで、観ていて妙にドキドキしました。
ただエロいだけではなく、彼女の吐息の乱れ方や、ふと目線が泳ぐ瞬間に、ハルナの孤独や迷いも滲んでいるように感じられます。
濡れ場から見る土居志央梨の魅力
土居志央梨さんは、「リバーズ・エッジ」の濡れ場でガラッと印象が変わるタイプの女優さんだなと感じました。

普段はどこか控えめな雰囲気があるのに、この作品では、覆いかぶさられるような体勢になっても尻をぐっと突き出すようなポーズや、脚を大きく開くカットが多くて、そのギャップがかなりエロいです。
乳首が露わになるときの、ほんの少し戸惑ったような表情と、ムチムチした体つきの組み合わせが、妙にリアルでそそられます。
相手に抱きしめられて肌が密着し、汗でぬるっとした質感になっていく感じが、画面越しにも伝わってくるようでした。
恥じらいと覚悟の間を揺れているような演技で、ただ脱いでいるだけではない「土居志央梨の新しい色気」を見せつけてくれるシーンだと思います。
映画『リバーズ・エッジ』予告編
映画『リバーズ・エッジ』感想
二階堂ふみが女子高生役
二階堂ふみが演じる女子高生ハルナを観ていて、一番印象に残ったのは「ちゃんと高校生に見えるのに、どこか大人より疲れている」という空気感でした。

荒れた川辺の街で、友達とも恋人とも言い切れない関係の中をふらふらと漂っている感じが、表情や立ち姿からじわっと伝わってきます。
とくに、無表情に近い顔でタバコを吸っているシーンや、誰かと一緒にいても少し距離をとって立っている姿は、「こういう子、クラスに一人はいたかも」と妙なリアリティがありました。
ふとした瞬間に見せる笑顔も、心から楽しんでいるというより、その場をやり過ごすための笑いに見えてしまって、観ていて少し胸が重くなります。
二階堂ふみファンとしては、かわいさやきれいさだけでなく、こういう“疲れた女子高生”をここまで自然に演じているところにグッときましたね。
濡れ場の生々しい表現が刺激的
濡れ場が多いと聞いて観ましたが、実際に観てみると「回数」よりも「一つ一つの重たさ」が印象に残るタイプの作品だと感じました。

SEXシーンでは、ただ激しく絡み合うというより、相手にしがみつく腕の力の入り方や、汗で濡れた肌がこすれる音まで想像させるような描き方が多いです。
腰つきがゆっくり揺れていくときの、相手の吐息の変化や、脚が震えるようにビクッとなる瞬間など、細かい部分が妙にリアルでドキッとしました。
エロさだけを狙った映し方というより、登場人物が「そこにしか行き場がない」から身体を重ねているように見えて、観ていて少し苦くなるところもあります。
視覚的にはしっかり刺激的なのに、終わったあとに残るのは快楽よりも虚しさや寂しさで、そのバランスがこの作品らしいなと感じました。
映画のダークな魅力とヌードシーン
全体を通して、とにかく明るさの少ない映画だなという印象でしたが、その分、ヌードシーンが妙に冷たい画の中で浮かび上がって見えます。

裸になっているのに、温かいエロさというより、どこか冷えた肌の質感や、青白い脚のラインが強調されていて、観ていてゾクッとしました。
尻や乳首が映るカットも、興奮させるためというより「ここまで晒さないと誰にも届かない」という必死さのようなものを感じます。
街の空気や川辺の風景がずっとくすんだ色味で描かれているので、その中に浮かぶ裸の肌が、逆に生々しい“生”の記号のようにも見えました。
気軽に楽しむタイプのエロさではないですが、このダークさとヌードの組み合わせが、この映画ならではの独特の魅力になっていると思います。
映画『リバーズ・エッジ』まとめ
『リバーズ・エッジ』は、90年代の若者たちが抱えた孤独や鬱屈した感情を、そのままむき出しにしたような青春群像劇です。
過激な濡れ場やヌードシーン、ギスギスした人間関係が続いていくので、軽く観られる作品ではありませんが、その分、登場人物たちの内面がじわじわと浮かび上がってきます。
SEXや暴力、依存や摂食障害といった生々しい題材を通して、誰かに必要とされたい気持ちや、居場所のなさがリアルに伝わってくる作品だと感じました。
映像や音楽も90年代の空気感をしっかりまとっていて、当時を知っている人には懐かしさと痛さが同時に刺さるはずですし、知らない世代にとっても「こんな時代の若者がいたんだ」と興味深く観られると思います。
重さもエロさも含めて、そのまま受け止めたい人には刺さる一本です。
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