映画『のみとり侍』は、笑いの軽さと艶っぽさが同居する、少しワルくて後味のいい時代劇です。
武士の面目を失い、表向きは猫の“のみ取り”。
実際はご婦人の相手を務める密やかな稼業に身を投じる主人公が、江戸の夜に揉まれながら腕を上げていきます。
寺島しのぶの粘り気のある視線や、飛鳥凛の小悪魔的な誘いは、艶と情が同時に立ち上がる濃度。腰つきや吐息、肌の密着までが笑いのテンポと絡み合い、単なるエロに転ばないのが心地よいです。
艶笑と人情、そして身分の窮屈さ。軽やかなユーモアの裏側で、人が人を求める切実さがふっと顔を出します。江戸の粋に浸りたい夜にちょうどいい一本です。
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目次
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映画『のみとり侍』のあらすじ紹介
江戸の町で生き方を誤った元侍が、藩の意向で“のみ取り”の看板を掲げることになります。
名目は猫のシラミ取り、実際はご婦人の“うさ”を抜く床の稼業。最初は手つきもぎこちなく、密着の距離感にビクッと固まる不器用さが笑いを呼びますが、誠実さが評判を呼び、徐々に客筋が変わっていきます。
かつての居場所を失った男が、別の技で人の役に立とうともがく道中には、身分制度の冷たさや、暮らしの湿り気も滲みます。
寺島しのぶが演じる女主人は、したたかな包容力で主人公を導く存在。肩を預ける瞬間の肌の温度や、視線の“ピタッ”と止まる間が、関係の機微を物語ります。
それぞれの事情を抱えた女性客との出会いは、仕事でありながら人の心に触れる体験でもあり、元侍は自分の矜持と折り合いをつけていきます。
飛鳥凛のキャラクターは、主人公の未熟さを映す鏡。甘えと挑発の間を揺らす仕草に振り回されながら、男は“仕事”と“情”の線引きを学んでいきます。
軽口の裏で、江戸の暮らしの厳しさや、身分に縛られた不自由さが顔を出し、物語は単なる艶笑から少しずつ人情劇へと色を変えます。
最終盤、元侍は自分の手で選んだ道を肯うのか、それとも過去に戻るのか。押し寄せる騒動のあとに、ささやかな誇りを取り戻す結末が待っています。
笑いの拍子に肩の力が抜け、余韻でじんわり染みる。そんな江戸の夜の物語です。
映画『のみとり侍』基本情報・公開日キャスト
| 評価 | 2.9 |
|---|---|
| 公開日 | 2018年5月18日 |
| 上映時間 | 110分 |
| 監督 | 鶴橋康夫 |
| 脚本 | 鶴橋康夫 |
| 原作 | 小松重男 |
| キャスト | 阿部寛,寺島しのぶ,豊川悦司,斎藤工,風間杜夫,大竹しのぶ,前田敦子,松重豊,桂文枝,笑福亭鶴光,ジミー大西,オール阪神,福本莉子 |
| 製作国 | 日本 |
映画『のみとり侍』見どころ3選！
寺島しのぶの表現力豊かな演技
寺島しのぶは、言葉よりも距離で語ります。袖口から覗く肌、寄せた体の圧、耳元に落ちる低い声。密着の温度と目線の“間”で、相手の心をほどく手練手管が自然です。
濡れ場でも過剰に煽らず、腰の揺れや吐息の重なりだけで空気を変える。母性と妖しさの配合が絶妙で、場面が終わっても残り香のように印象が続きます。
寺島しのぶの濡れ場が見れる映画！↓
飛鳥凛の濡れ場シーン
飛鳥凛は、可憐さと小悪魔の切り替えが早い。手首を取って“ピタッ”と止める仕草や、脚を絡める角度ひとつで主導権を奪う。胸元がぶるんと揺れる瞬間にもいたずらっぽい目線を忘れません。
甘さだけで終わらず、相手を突き放す冷たさも覗かせるので、場面にスパイスが利きます。艶と毒のバランスが気持ちいい見せ場です。
飛鳥凛の濡れ場が見れる映画！↓
斬新なテーマとしてのエロス
“のみ取り”というタテマエのズラし方が秀逸です。
エロは前面に出すのに、笑いと人情でやわらげ、身体の描写（肌の汗、密着の体温、腰つきのリズム）を人間ドラマの回路に接続する。
その結果、艶場が消費されずに人物の変化へ繋がります。時代劇の型を保ちながら、艶笑を現在形のエンタメに更新しているのが新鮮でした。
映画『のみとり侍』エロい濡れ場やヌードシーン
寺島しのぶの濡れ場にドキッ！
映画「のみとり侍」で寺島しのぶさんの演じるシーンがめちゃくちゃエロいんです。
特に注目したいのが彼女の濡れ場。
最初の密着で肩が“ピタッ”と触れた瞬間、吐息が耳にかかってこちらまで体温が上がります。ゆっくりと腰つきが波打ち、薄闇に浮く肌の艶、汗のきらめきが生々しい。乳首が布越しにビクッと反応するカットもあり、艶やかさが嫌味にならないのは、目線や指先の演技が丁寧だからですね。
彼女の表現力がこのエロスを単なる露出で終わらせず、相手との駆け引きや未練まで匂わせてくれます。大人の色香が“じわっ”と染みる場面です。
飛鳥凛のSEXシーンがエロすぎる
寺島しのぶさんに続いて、飛鳥凛さんのシーンも見逃せません！彼女が映画で見せるSEXシーンは、ただエロいだけじゃなくて、何とも言えない魅力があります。
手首を取る角度、脚の絡め方、揺れのリズムがどれも巧みで、主導権を握るときの小さな笑みがゾクッとくる。乳首が“ちら”と覗く瞬間は一瞬で通り過ぎるのに、記憶にはしっかり残るんです。肌が触れ合うたびに“ムチムチ”とした弾力が伝わり、密着の圧で布がきしむ音まで色っぽい。
甘さと鋭さの切り替えが速く、抱かせているのか、抱いているのか、その曖昧さが魅力を底上げしています。
大人の魅力溢れる濡れ場シーンが詰まっている
「のみとり侍」という映画、タイトルからは想像もつかないエロティックな展開があります。
濡れ場はどれも“見せるため”ではなく、人物の心の動きを押し上げるために配置されているのが良いところ。汗ばんだ肌に手のひらが吸い付く“ぺたり”という感触、布団に沈む重み、腰の揺れが変わる瞬間に心情が滲む。
尻のラインや脚の絡まり方までキャラの気性が出ていて、ただのサービスに終わりません。
寺島しのぶの包容、飛鳥凛の挑発、その両極を主人公が渡り歩くことで、笑いと官能が同じ温度で立ち上がります。大人が楽しむ艶のバランスです。
映画『のみとり侍』予告編
DMM TVで配信中
映画『のみとり侍』感想
寺島しのぶの目が離せない大胆な演技
寺島しのぶさんの役どころでは、彼女の挑戦的な演技が光っています。
最初は笑いながら観ていたのに、視線の止め方や吐息の重ね方にいつの間にか惹き込まれていました。艶場での腰つきや肩の落とし方が自然で、ふと見せる哀しさに胸が“きゅっ”となります。筋は少し雑に感じる瞬間もありましたが、彼女が出ると画面の熱が一段上がるので、結局ずっと目が離せませんでした。
ストーリーのゆらぎと魅力的なキャラクター
ストーリーにはやや迷いや複雑さが感じられるものの、個々のキャラクターは非常に魅力的です。
元侍の不器用な優しさに何度もクスッとしつつ、身分の窮屈さにぶつかるたび胃のあたりが“ざわっ”としました。飛鳥凛の小悪魔っぽさも効いていて、甘い声で近づいて“ピタッ”と距離を詰めるたびに、主人公も私も翻弄されます。人物で引っ張る映画だと感じますね。
独特の視覚的な表現が印象的
映画全体を通して、視覚的な表現が非常に印象的です。
行灯の柔らかな光で肌が“とろん”と見える夜の質感、畳の軋みや布の擦れる音が近い距離を強調します。濡れ場も過度に照らさず、影を残すから想像が走る。小道具の置き方一つで関係性を見せるセンスがあって、画で楽しむ満足度が高かったです。
映画『のみとり侍』まとめ
映画『のみとり侍』は、元武士が女性向けの密かな職業に転身するという異色の設定を軸に、人間模様を描いたユニークな時代劇。
侍の矜持と新しい生き方の間で揺れる主人公の逡巡に、艶と笑いをまぶしつつ、江戸の暮らしが持つ不自由さもきちんと滲ませます。寺島しのぶの包容と飛鳥凛の挑発、その対照が物語を押し出し、濡れ場は感情の変化を“可視化”する装置として機能していました。
実力派の脇陣が空気を整え、画作りも品よく艶やか。軽やかに笑って、最後は少しだけ胸に残る。そんな一作としておすすめです。
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