映画『卍 MANJI』は、谷崎潤一郎の原作が持つ歪んだ愛の構図を、現代的な距離感で描き直した官能ドラマです。
新藤まなみ演じる光子の掴みどころのない色気と、木嶋のりこが演じる園子の揺れる視線。
その二人が向かい合うだけで、画面の空気がじっとりと変わっていきます。
女性同士の関係を軸に進む濡れ場は、刺激を前に出すというより、密着した肌や吐息の間に溜まる感情が印象に残る作りでした。
新藤と木嶋の絡みは、腰つきや距離の詰め方が自然で、どこか踏み込んではいけない線を越えていく感覚があります。
エロスが目的化されていない分、欲望の輪郭がはっきり浮かび上がります。
園子の夫、そして光子の恋人エイジを巻き込んだ四角関係も、単なる修羅場にはなりません。
誰かを選ぶたび、別の誰かを傷つけてしまう構図が静かに積み重なっていきます。
愛情と支配、共有と独占が入り混じる関係の行き着く先を、最後まで見届けたくなる一本です。
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目次
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映画『卍 MANJI』あらすじ紹介
映画『卍 MANJI』は、愛情の形がすれ違っていく四人の関係を描いた作品です。
主人公の柿内園子（演：木嶋のりこ）は、セレクトショップを経営する女性で、仕事には充実感を覚えつつも、私生活にはどこか空白を抱えています。
夫の孝太郎は歯科医として安定した生活を送っていますが、二人の会話は徐々に減り、距離が生まれていました。
そんな園子の前に現れるのが、孝太郎の紹介で知り合った光子（演：新藤まなみ）です。
喫茶店で働く光子は、どこか無防備で、感情の起伏を隠そうとしない女性でした。
園子は彼女をモデルとして雇い、撮影や打ち合わせを重ねるうちに、仕事以上の関係へと踏み込んでいきます。
二人の距離は、触れそうで触れない時間を経て、次第に曖昧になっていきました。
光子と園子の関係が深まるにつれ、周囲の人間関係も歪み始めます。
孝太郎は二人の関係に気づき、光子の同棲相手であるエイジもまた、状況に巻き込まれていきます。
それぞれが相手を思っているはずなのに、誰も満たされない。
そんな関係性が少しずつ露わになっていくのが、この作品の特徴です。
『卍 MANJI』は、恋愛の正しさを示す物語ではありません。
誰かを欲する気持ちが、どこまで人を変えてしまうのかを淡々と描いていきます。
園子が最後に見せる表情には、答えよりも諦めや覚悟がにじんでいました。
その余韻が、観終わったあとも静かに残ります。
映画『卍 MANJI』基本情報・キャスト
| 評価 | 3.5 |
|---|---|
| 公開日 | 2023年9月9日 |
| 上映時間 | 104分 |
| 監督 | 井土紀州 |
| 脚本 | 小谷香織 |
| 原作 | 谷崎潤一郎 |
| キャスト | 新藤まなみ,木嶋のりこ(小原徳子),大西信満,黒住尚生,明石ゆめか,ぶっちゃあ,仁科亜季子,佐藤真澄,伊藤和哉,中嶌駿介,飯田光咲,南桃子,千広真弓 |
| 製作国 | 日本 |
映画『卍 MANJI』見どころ3選！
新藤まなみ、彼女の魅力と存在感
光子を演じる新藤まなみは、登場した瞬間から空気を変えます。
笑顔の裏に何を考えているのか分からない視線や、近づきすぎる距離感が、自然と周囲を振り回します。
園子との絡みでは、肌の触れ方や腰の寄せ方が生々しく、感情の主導権を握っているのが伝わってきました。
新藤まなみの濡れ場が見れる映画！↓
木嶋のりこ(小原徳子)の繊細な演技
園子を演じる木嶋のりこは、感情を抑え込もうとする姿が印象的でした。
光子に惹かれながらも、一線を越えることへの迷いが、視線や間の取り方に表れています。
揺れる気持ちが表情に滲み出る場面が多く、見ている側も落ち着かない感覚になります。
木嶋のりこの濡れ場が見れる映画！↓
映画「卍」のエロティックなシーン
本作のエロティックな場面は、露骨さよりも密度で勝負しています。
密着した肌、重なる吐息、揺れる脚。
そうした細部が積み重なり、人物の感情が視覚的に伝わってきます。
濡れ場やヌードが物語から浮かず、人間関係の歪みをそのまま映し出している点が印象的でした
映画『卍 MANJI』エロい濡れ場やヌードシーン
新藤まなみの濡れ場がエロい
新藤まなみ演じる光子の濡れ場は、刺激を前に出すというより、距離の詰め方で空気を変えていくタイプです。
視線が絡み、肌が近づくまでの間が長く、その緊張が一気に解ける瞬間に色気が集中します。
乳首がちらりと映るカットも、見せるためというより、無防備さが露出してしまった印象でした。
汗ばんだ肌や腰つきの揺れが自然で、自由奔放な光子の性格がそのまま滲み出ています。
木嶋のりこが演じるSEXシーン
木嶋のりこが演じる園子のSEXシーンは、踏み出すまでの逡巡が強く残ります。
触れてしまったあとの表情や、身体が密着する瞬間の戸惑いが、画面越しにも伝わってきました。
エロさだけが先に立つ場面ではなく、感情が先行して身体が追いついてくる流れが印象的です。
新藤まなみと木嶋のりこのエロシーン
新藤まなみと木嶋のりこの絡みは、触れ合いの濃度が高く、二人の距離感そのものがエロスを生み出していました。
密着した肌、脚が絡む瞬間、吐息が重なる間。
ぶるんと揺れる身体の動きが生々しく、視線を逸らしにくい場面が続きます。
二人だから成立する空気感があり、本作の中でも特に印象に残る濡れ場でした。
映画『卍 MANJI』予告編
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映画『卍 MANJI』感想
新藤まなみの魅力がびんびん！
新藤まなみ目当てで再生しましたが、想像以上に目が離せませんでした。
表情の切り替えが早く、甘さと冷たさが同居しています。
ヌードも派手ではないのに、肌の見え方や姿勢ひとつで印象が変わり、画面の温度が上がるのを感じました。
小原徳子(木嶋のりこ)の役どころ
木嶋のりこ演じる園子は、とにかく揺れ続けます。
迷いを抱えたまま関係に踏み込む姿がリアルで、表情の端々に葛藤が残っていました。
感情が表に出きらない分、逆に目を奪われます。
際どいシーンの連続！
エロい場面は多いですが、下品さはありません。
濡れ場ごとに感情の位置が変わり、ただの露出では終わらない構成でした。
ビクッと反応する仕草や、ピタッと止まる沈黙が積み重なり、物語の緊張感を保っています。
映画『卍 MANJI』まとめ
映画『卍 MANJI』は、女性同士の関係を軸に、欲望と支配、共有と独占が絡み合う様子を描いた作品です。
新藤まなみと木嶋のりこの濡れ場やSEXシーンは、エロさだけでなく感情のズレをはっきり浮かび上がらせていました。
刺激を求める人にも、人間関係の歪みを味わいたい人にも刺さる一本です
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