映画『甲州街道から愛を込めて』は、ちょっと人生につまずいた若者たちが、音楽と恋と性をトランクに詰め込んで甲州街道を走り抜ける青春ロードムービーです。
バンドをクビになったリリコ、失恋直後で情緒不安定なマナミ、どこか頼りないフリーターのタイチ、そして彼を見守るルミ。
ひょんな流れで一台の車に乗り込み、甲州街道を甲府方面へと走っていくうちに、それぞれの「生きづらさ」がじわじわとにじみ出てきます。
リリコがふと口ずさむ歌や、カラオケボックスでの偶然の出会い、深夜の車内でポツリとこぼれる本音……派手な事件が起きるわけではないのに、どの会話も妙に刺さってくるんですよね。
途中で挿し込まれるヌードや濡れ場も、ただのエロ要素ではなく、孤独を抱えた彼らが一瞬だけ心と肌を密着させるような、ささやかな“逃げ場”として描かれています。
脚の絡み方や、汗ばんだ肌が触れ合うピタッとした距離感に、彼らの不器用な欲求が見えてきます。
このページでは、『甲州街道から愛を込めて』を無料で視聴する方法に触れつつ、印象的なシーンや見どころ、観終わったあとにふと考えてしまう感想までまとめてご紹介します。
きっとあなたも、彼らの旅路を追いかけながら、自分ならどんな“甲州街道”を走るのか、少しだけ想像したくなるはずです。
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目次
映画『甲州街道から愛を込めて』の濡れ場を無料で視聴する方法！
| 項目 | DMM TV |
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映画『甲州街道から愛を込めて』あらすじ紹介
「甲州街道から愛を込めて」は、それぞれ違う場所でくすぶっていた若者たち四人が、ひとつの車に乗り合わせて甲州街道を走ることになるところから始まります。
主人公はリリコ（有里まりな）。
バンドを解散させられ、やり場のない怒りと虚しさを抱えたままの日々を送っています。
そこに、カレシにフラれたばかりで自分の価値を見失いかけているマナミ（古瀬リナオ）、フリーターでフラフラしているタイチ、その“普通の彼女”ルミが関わっていきます。
本来なら交わることもなさそうな四人ですが、カラオケボックスでの忘れ物がきっかけで、なぜか一緒に甲府を目指すドライブに出ることに。
勢いだけでスタートした旅は、やがてそれぞれの心の傷に触れていく時間へと変わっていきます。
車内では、音楽の話や恋バナ、将来への不安といったどうしようもない話題が行ったり来たり。
途中で立ち寄るコンビニや道の駅、場末のラブホテルのような場所でのやり取りが、彼らの素の部分をじわじわと浮かび上がらせます。
リリコは、捨てきれない音楽への未練と、「売れない自分」に対する苛立ちのあいだで揺れ続けます。
マナミは、誰かに必要とされたい気持ちから、つい無茶な行動に走ってしまうタイプ。
タイチは、働くことや将来を真剣に考えるのが怖くて、どこか現実から目をそらしているフリーターです。
そしてルミは、そんなタイチを責めきれないまま、ただ隣で支えようとし続ける“普通の彼女”。
一見地味に見える彼女の、ふとしたときに見せる本音や嫉妬も、この旅の中でじわっと滲み出てきます。
甲州街道を進むうちに、彼らは酒の勢いも借りながら、過去の失敗や、言えなかった本音を少しずつ打ち明け合っていきます。
ときにはケンカになり、ときには笑い飛ばしながら、心の壁が少しずつ崩れていく様子が自然に描かれていきます。
道中で出くわす、ちょっと怪しい大人たちや、不意に訪れるトラブルも、彼らの成長を後押しするスパイスになっています。
すべてが解決するわけではありませんが、ほんの少しだけ「じゃあ、これからどうしようか」と前を向こうとする流れが見えてきます。
社会のレールから少し外れたように見える四人ですが、その抱えているモヤモヤは、どこか誰もが通ってきたような“若さの不安”でもあります。
仕事、夢、恋愛、性、自分の居場所――それぞれのテーマが甲州街道の道のりと重なっていくのが印象的です。
ラストに向かうにつれ、彼らの関係性は、最初に出会ったときとはまったく違う空気になっています。
ぎこちなさは残りつつも、ささやかな信頼のようなものが生まれ、その変化が観る側にも静かな余韻として残ります。
「甲州街道から愛を込めて」は、派手な事件を見せる映画ではなく、どこにでもいそうな若者たちが、不器用に自分の人生と向き合おうとする姿を淡々と追いかける作品です。
一見、自己中心的で面倒くさいように見える彼らの行動の裏側には、それぞれの不安と愛情がちゃんと隠れている。
そのことに気づいたとき、ただの“痛い若者”として笑い飛ばすことができなくなります。
観終わったあと、自分にとっての仲間や、自分だけの甲州街道について、ふと考えたくなるような一本です。
映画『甲州街道から愛を込めて』基本情報・キャスト
| 評価 | 2.8 |
|---|---|
| 公開日 | 2022年8月5日 |
| 上映時間 | 82分 |
| 監督 | いまおかしんじ |
| 脚本 | 中野太 |
| 原作 | |
| キャスト | 有里まりな,古瀬リナオ,遠藤史也,和田瞳,伊藤和哉,高村悠志,西野真澄,中嶌俊介,尾崎蓮,広瀬彰勇,翔 |
| 製作国 | 日本 |
映画『甲州街道から愛を込めて』見どころ3選！
ロッカーの親父のかっこよさが光るシーン
この映画には、いわゆる“ロッカーの親父”が登場しますが、この人がなかなかいい味を出しています。
ステージに立っているわけでもないのに、姿勢やタバコの持ち方、ちょっとしゃがれた声の出し方だけで「昔は相当やってたんだろうな」と感じさせる雰囲気があって、画面に映るだけで空気が変わります。
若者たちに説教するでもなく、かといってベタベタ優しいわけでもない。
その距離感が絶妙で、「こういう大人がそばにいたら、もう少し楽に生きられるかも」と思わせてくれる存在です。
バンド映画ではないのに、ほんの数カットだけで“ロック魂”を見せつけてくる感じがあり、かっこいい大人の男をスクリーンで見たい人には、かなり美味しいキャラクターだと思います。
カラオケボックスでの運命的な出会い
物語のきっかけになるのが、カラオケボックスでの忘れ物から始まる、二組の若者たちの出会いです。
マイクを握って叫ぶように歌うリリコたちの部屋と、なんとなく盛り上がりきれないもう一組。
その距離が、忘れ物を巡るちょっとした行き違いで一気に縮まっていきます。
「たまたま同じ店にいただけ」の他人同士が、甲州街道を通って甲府まで一緒に行くことになる流れは、現実にはそうそうない展開かもしれませんが、それが妙に“ありそう”に見えてしまうのがこの映画の面白いところです。
最初は探り探りの会話から始まり、車内の空気が少しずつ変わっていく過程を見ていると、自分の過去の出会いも思い出してしまいます。
「あの時あの場所に行かなかったら、今の自分はなかったかも」と感じたことがある人には特に響くシーンだと思います。
車で旅をするロードムービー！↓
個性強めのキャラクターたちの成長物語
この映画に出てくるキャラクターたちは、とにかくクセが強めです。
メンヘラ気味で感情の起伏が激しい子、ハッタリばかりだけど意外と繊細な子、口だけで動けないフリーター、空気を読みすぎてしまう“普通の彼女”……と、一歩引いて見ると「面倒くさいな」と思ってしまうタイプばかりです。
ただ、甲州街道の旅を通して、彼らが少しずつ自分の弱さを認めたり、相手の事情を想像できるようになっていく過程は、見ていてじんわりきます。
大きく変わるわけではないけれど、「ちょっとはマシな自分になってみようかな」と思い始める、その小さな一歩がちゃんと描かれているのが良いところです。
観ている側も、「自分も昔こういうところあったな」とか、「今でも似たようなことで悩んでるな」と、どこかで重ね合わせてしまうはずです。
個性的なキャラクターが出る映画！↓
映画『甲州街道から愛を込めて』エロい濡れ場やヌードシーン
有里まりなの乳首も見えるヌード
映画「甲州街道から愛を込めて」での有里まりなさんの濡れ場は、思っていた以上に生々しくて、いい意味でドキッとさせられます。
服を脱いでいく流れがわざとらしくなくて、ふっとブラが外れた瞬間にあらわになる乳首の色や形が、そのままカメラに捉えられていて、胸がぶるんと揺れるカットもかなり攻めています。
ライトに照らされた肌にはうっすら汗も浮いていて、「さっきまでの会話の延長でこうなったんだろうな」と想像できるようなリアルさがありますね。
演技も自然体で、照れと欲望が入り交じったような表情や、肩や脚がビクッと震える小さな反応に、キャラクターの心の揺れまで透けて見える感じがしました。
単に脱いで見せているだけじゃなくて、リリコという女の子の迷いまで一緒に映っている濡れ場です。
古瀬リナオのSEXシーン
古瀬リナオさんのSEXシーンも、この作品のエロスを語るうえでは外せません。
ベッドの上で男にまたがるときの腰つきや、ムチムチした尻の揺れ方がとにかく大胆で、カメラも思い切って寄ってくるので、脚の絡み方や肌の密着具合までしっかり見せてきます。
最初は強がっているような表情なのに、だんだん吐息が荒くなっていって、目元がトロンとしていく変化が妙にエロいです。
動きだけじゃなくて、相手に抱きしめられたときに一瞬だけ見せる不安そうな目や、腕を回す角度なんかに、マナミの甘えと寂しさがにじんでいて、ただの“激しいエロ”ではなく、感情の行き場がそのままSEXシーンに流れ込んでいる感じがしました。
濡れ場やエロシーン
この映画では、有里まりなさんと古瀬リナオさん、タイプの違う二人の濡れ場がバランスよく配置されているのが印象的です。
リリコ側のシーンは、どこか不器用でぎこちないヌードが多くて、乳首が見えても恥ずかしさが勝っている感じ。
一方でマナミ側は、脚を絡めて自分から密着していくような体勢が多く、腰つきも積極的。
どちらのエロさも、キャラクターにぴったりハマっています。
胸の揺れや尻のラインなどフェチ目線のショットもきっちり押さえながら、ただの露骨なサービスに落ちていないのが良くて、会話やちょっとした沈黙のあとにピタッと始まるエロシーンが、物語の延長として自然に見えてきます。
視覚的な刺激に加えて、「なんでこの子はここまでしちゃうんだろう」と心のほうも揺さぶられるエロさがある作品だと感じました。
映画『甲州街道から愛を込めて』予告編
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映画『甲州街道から愛を込めて』感想
社会からズレた彼らの孤独
この映画を観てまず感じたのは、「あ、こういう人たち、実際にいそうだな」という妙なリアルさでした。
リリコもマナミもタイチも、一見ただの面倒くさい若者ですけど、よく見ていくと、社会から少しはみ出してしまった孤独みたいなものをそれぞれ抱えていて、そのズレ方がすごく身近なんです。
ちゃんとした大人になれていない焦りとか、「このまま歳だけ重ねたらヤバいよね」という感覚とか、どこか自分にも覚えがある感じがしました。
マナミが高校時代から憧れていた人に感情をぶつけるシーンは、見ていてこっちまで胸がキュッとしました。
あの瞬間の、格好悪くても突っ走る感じは、若いころの自分の黒歴史を思い出させるようで、目をそらしたくなるのに、ちゃんと見届けたくなる不思議な感覚でしたね。
生の感情がリアルに感じられる
自分は普段あまり低予算映画を観ないタイプなのですが、この作品は「お金をかけてないこと」が逆に良い方向に効いていると感じました。
いまおかしんじ監督らしい、飾り気のないセットや、照明をあえて作り込まないような画づくりのおかげで、役者の表情やちょっとした沈黙がすごく生っぽく伝わってきます。
照明がフラットなせいか、肌の質感や汗のにじみ方までリアルで、特に車内のシーンなんかは、本当に友達同士のドライブに同席しているような気分になりました。
ドラマチックなカット割りが少ないぶん、セリフの言い方や、言葉にしない視線の動きに意識が向く映画で、その「間」がちゃんと面白いです。
作り物の映画というより、人の生活の一部をちょっと覗いているような感覚で観られました。
甲州街道を走るシーンが良い
甲州街道を走るシーンは、この作品の中でも特に好きなパートでした。
夜の高速、少し曇ったフロントガラス、窓の外を流れていくオレンジ色の街灯。
その中で、どうでもいい会話と、ちょっと重たい本音が入り混じる感じが、妙にリアルなんです。
自分も昔、友達の車で意味もなく遠くまで走ったことを思い出して、少しだけ胸がしんみりしました。
特別な絶景が映るわけじゃないのに、「この時間が終わったら元の生活に戻らなきゃいけないんだろうな」という、言葉にならない寂しさが画面からじわっと伝わってきます。
甲州街道という道が、単なる移動ではなく、彼らの一時的な避難場所みたいに見えてきて、そこがとても印象に残りました。
映画『甲州街道から愛を込めて』まとめ
『甲州街道から愛を込めて』は、甲州街道という一本の道に、若者たちの行き場のない想いとほんの少しの成長を乗せたロードムービーです。
バンドを失ったリリコの音楽が、ところどころで物語に優しい温度を足してくれていて、チック症を抱えるマナミの存在が、単なる“メンヘラキャラ”ではなく、人間の弱さとユーモアの両方を引き出しているように感じました。
ときどき見せるムキになった顔や、ふと力が抜けた横顔が、この作品の魅力のひとつです。
友情、恋愛、性、再会の気まずさ…と、テーマだけ並べると重そうですが、いまおかしんじ監督の手つきはあくまで軽やかで、少し笑えて、少し刺さって、観終わったころには“なんかこの子たち、放っておけないな”という気持ちになります。
派手な感動作ではありませんが、人生の端っこでモヤモヤしている人たちをそっと肯定してくれる一本でした。
自分の中にも「どこにも行き場がない」と感じている部分がある人ほど、静かに刺さる作品だと思います。
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