映画『愛のコリーダ』は、昭和11年に実際に起きた「阿部定事件」を題材に、大島渚監督が男女の愛欲の極限を大胆に描き出した、世紀の問題作です。
東京・中野の料亭「吉田屋」で働く女中・阿部定を松田英子が、店の主人・吉蔵を藤竜也が熱演。
二人は出会った瞬間から激しく惹かれ合い、昼夜を問わず体を求め合う関係に没頭していきます。
料亭を抜け出し、駆け落ちした先の待合で、互いの存在を貪るように交わりを重ね、行為は次第に過激さを増し、首を絞めるなどの危険な快楽へとエスカレート。
定の吉蔵への執着は、独占したいという狂おしい情念へと変わり、二人の世界は外界から隔絶された閉ざされた空間で、ただひたすらに深まっていきます。
生々しい性描写が芸術か猥褻かをめぐり、当時日本中で激しい論争を巻き起こし、裁判にまで発展した伝説的作品。
大島渚の冷徹な視線と、藤竜也・松田英子の全身全霊の演技が融合した、息を呑むような濃密な世界。
愛の果てに何が待つのか、その答えのない深淵を覗き込むような衝撃と余韻を、ぜひ体感してください。
目次
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映画『愛のコリーダ』あらすじ
昭和11年、東京中野の料亭「吉田屋」。
そこに住み込みの女中としてやってきた阿部定は、店の主人である吉蔵と出会う。
二人はたちまち激しく惹かれ合い、昼夜を問わず体を重ねるようになる。

料亭の奥部屋や隠れた場所で、互いの肌の熱を感じながら求め合う。
定の瞳には吉蔵への執着が宿り、吉蔵もまた定の激しい欲情に応えていく。
周囲の目を盗んでは、息もつかせぬ交わりを繰り返す。

やがて二人は料亭を抜け出し、駆け落ちする。
閉ざされた待合の部屋で、汗と吐息が絡みつくように愛を深めていく。
定の心は吉蔵を誰にも渡したくないという思いで満たされ、吉蔵も定の狂おしいほどの情熱に溺れていく。

愛はさらに過激さを増し、首を絞める行為にまで及ぶ。
苦痛と快楽が交錯する中で、二人は互いの存在をより深く刻み込もうとする。
定の欲望は吉蔵を完全に自分のものにしたいという衝動へと変わり、吉蔵はその思いを受け止めながらも限界へと近づいていく。

二人の世界は外界から隔絶され、ただひたすらに体を重ね、肉の境界が溶け合うような感覚に囚われる。
愛という名の渇望が、どこまで人を追い詰めるのか。
その果てに待つものは、誰も予測できない。

欲望の深淵に沈みながら、二人は互いを求め続ける。
その先に広がるのは、答えのない愛の形なのか、それとも破滅への道なのか。
すべては、静かな余韻の中に溶けていく。
映画『愛のコリーダ』基本情報・キャスト
| 評価 | 3.8 |
|---|---|
| 公開日 | 2021年4月30日 |
| 上映時間 | 108分 |
| 監督 | 大島渚 |
| 脚本 | |
| 原作 | |
| キャスト | 藤竜也,松田英子,中島葵,松井康子,芹明香,小林加奈枝,殿山泰司,九重京司,白石奈緒美,野田真吉,堀小美吉,松廼家喜久平,小山明子 |
| 製作国 | 日本・フランス合作 |
映画『愛のコリーダ』見どころ3選!
松田英子と藤竜也の激しい肉体関係

昭和11年の東京・中野の料亭を舞台に、仲居の阿部定と主人・吉蔵が激しく惹かれ合う姿が描かれます。
二人は昼夜を問わず互いの体を求め合い、汗まみれの肌を重ねるシーンが連続します。
実際の事件を基にしたこの関係は、ただの情事ではなく独占欲が絡み合うものとして表現されており、観る者の心を強く揺さぶります。
生々しい描写に圧倒される方も少なくありません。
首絞めを含む過激な性描写

愛が深まるにつれ、二人の行為はさらに危険な領域へと進んでいきます。
互いの首を強く絞めながら快楽を追求する息苦しい距離感が克明に映し出されます。
芸術と猥褻の境界を問う問題作として知られる理由が、ここに凝縮されています。
極端な表現ゆえに賛否が大きく分かれる部分でもあります。
阿部定の狂おしい欲情の行方

吉蔵を完全に自分のものにしたいという阿部定の思いが、行為をますます過激にしていきます。
閉ざされた部屋の中で繰り広げられる執拗な抱擁と体温の交錯が印象的です。
欲望の果てに何が待っているのか、その答えは観る者に委ねられています。
衝撃の余韻が長く残る、忘れがたい一本です。
映画『愛のコリーダ』のヌードやエロい濡れ場シーン
松田英子と藤竜也の連続全裸セックス

料亭の主人・吉蔵と仲居の阿部定が、昼夜を問わず体を重ねるシーンが繰り返されます。
二人は全裸で絡み合い、陰毛や性器がはっきりと映し出される生々しい交わりを続けます。
料亭の奥部屋や隠し部屋で、食事や睡眠を削ってまで求め合う様子が克明に描かれ、ただの情事ではなく互いの体を貪るような激しさが続きます。
無修正版では特に露出が多く、観る人を圧倒するほどの直接的な描写となっています。
首絞めしながらの激しい濡れ場

愛が過激さを増す中で、互いの首を強く絞めながら快楽を求める行為が登場します。
全裸の二人が密着し、汗だくの体で息もつかせぬ交わりを繰り広げます。
苦痛と快感が混じり合うこのシーンは、映画の最も衝撃的な部分の一つです。
普通の恋愛映画では見られない危険な濡れ場として、賛否両論を呼ぶ表現となっています。
阿部定の執着が現れる裸の抱擁

阿部定が吉蔵を完全に自分のものにしたいという思いから、執拗に体を求め続ける姿が映されます。
裸体を重ね、性器を露わにしたまま長時間抱き合う様子が詳細に捉えられています。
駆け落ち後の閉ざされた空間で繰り広げられるこの濡れ場は、欲望の深さをそのまま体現したものとなっています。
芸術かポルノかの議論を呼ぶほど直接的で、強い印象を残すシーンです。
映画『愛のコリーダ』感想
阿部定の独占欲に胸が苦しくなる
阿部定の吉蔵への想いがどんどん強くなってく様子を見ていると、切なくてたまらなくなりました。
ただ好きだから一緒にいたいだけじゃなく、完全に自分のものにしたいって気持ちが溢れ出ていて。
あの必死な目や仕草を見ていると、自分もああなったらどうしようって少し怖くなりました。
でもどこか分かってしまう部分があって、観終わってからも定の気持ちが頭から離れません。
濡れ場がエロいのにただのエロじゃない
正直最初は生々しすぎて目を逸らしたくなるシーンもありました。
でも見ているうちに、あの激しい交わりが二人の愛の形そのものだって気づいて。
ただ体を重ねるだけじゃなくて、魂までぶつけ合ってる感じがして、嫌悪感より衝撃の方が強かったです。
こんなに直接的なのに、なぜか芸術的に見えてくるから不思議です。
観終わって数日経っても心に残る
映画が終わった瞬間、何とも言えない重い余韻が残りました。
愛って本当に人をどこまで追い詰めるんだろうって、ずっと考えてしまいます。
誰かにすぐ勧められる作品じゃないけど、覚悟して観たら何か大事なものに触れた気がします。
頭から離れないし、またいつかもう一度観たくなる、そんな感覚です。
映画『愛のコリーダ』まとめ
『愛のコリーダ』は、昭和11年に実際に起きた事件を題材にしながら、愛と欲望の極限を真正面から描き出した作品です。
松田英子と藤竜也の全身全霊の演技が、ただの肉体的な交わりではなく、人間の執着そのものを映し出しています。
芸術と猥褻の境界を揺さぶるような表現は、観る人によって大きく受け止め方が分かれるでしょう。
それでも大島渚監督の視線は一貫して冷徹で、情欲の深淵を決して美化せずに捉えています。
生々しいシーンが多いため、誰にでも勧められる映画とは言えませんが、
一度覚悟を決めて向き合ってみると、愛の本質について考えざるを得ない重みを感じられます。
だからこそ、時間が経ってからもう一度見返す価値があると言えるのかもしれません。
あの衝撃を再確認したくなる、そんな余韻を残す一本です。
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