「生きちゃった」というタイトルも裏切り、内容は切ない展開。浮気、離婚、不妊、ひきこもり、大麻、殺人、風俗と、重いテーマが続く。愛を口に出せず、何かを伝えられなかった主人公の葛藤。感情を吐露する難しさや本音と建前の隔たり。日本人の悲しい現実が描かれる。メインキャストの演技に圧倒されながら、愛を言葉で表現できず苦しむ姿に涙が止まらない。切ないけど、それが日本人の姿を如実に映し出している。エロいキーワードは、不妊、ひきこもり、密着etc.。

友達から勧められて見た映画。「その名を知らない鳥たち」、非日常をリアルに描く不倫と愛の物語。異常な愛憎が殺人に。「阿部サダヲ」や「竹野内豊」のゲス演技にドキッと。十和子の泣ける儚さに引き込まれる。陣治の狂気に翻弄されながらも、愛の不器用さに感動。感じるままに、要所要所でセクシーシーンに心躍らせたり、ドギマギしちゃったり。数々の「こと」を乗り越え、最後には「幸せになれ」という願い。阿部サダヲの演技が心に残る映画。あらゆる悪辣な要素を感じながらも、共感の欠片も感じさせない破滅愛。華の愛おしい「蒼井優」。笑える、泣ける、怒り、喜ぶ、すべてが交錯する究極の愛の物語。

幼児殺害事件を追う記者が、15年前の集団強姦事件にたどり着く。元野球選手の尾崎は、レイプ被害者と暮らす内縁の妻かなこと共に旅に出る。愚かしき過去と贖罪を背負い暮らす2人。エース野球部員だった尾崎の過去に唖然としつつも、愛を確かめる旅。事件との因果。彼らの心と身体の距離。終わりと始まり。感じさせられる葛藤と覚悟。時間を超えて、不器用ながらの愛。あの日の過去を「なかったこと」にできるか。夫婦が生きる負の連鎖と、それを超える愛の可能性。撮影、演出の緻密さ。真木よう子、大西信満の演技。胸に迫るエモーション。

若くて素敵な古本屋店主との恋を描いた「愛なのに」は、笑いと感動が詰まったラブコメディ。瀬戸康史演じる店主の魅力が際立ち、女子高生からの迫りくる愛情にキュンとさせられる。登場人物たちの愛おしさと滑稽さが絶妙に絡み合い、心が温まる作品。R15指定ながら、エロいシーンが生き生きと描かれ、瀬戸康史と河合優実の掛け合いが楽しめる。コメディ要素満載で、一気に観終わりたい魅力がある。瀬戸康史の魅力に引き込まれ、幅広い感情を呼び覚ます作品だ。

乱交パーティーに集う男女たちの人間関係が生々しく描かれる。性欲と人間関係の乖離。初対面での緊張、自己の本性、差別や偏見、セックスを通じた関係性。門脇麦や池松壮亮の熱演。楽しいセックスの裏に隠された心の痛み。日常と異なる欲望の共有。乱交から見える社会の偽り。切なくも笑える性と人間の在り様。セックスで生まれる距離感、嫉妬、つながり。門脇麦の美しさと演技力が光る。普段隠される自らの本心。ぎこちないコミュニケーションと感情の乱れ。誰でもない適正な相手。人間関係の複雑さを描いた史上稀に見る一本。

『先生』の低い声で重々しく演じる姿は、説得力不足。しかし、壇蜜の魅力は健在で、エロいシーンも満載。男女の関係やSMの世界の哲学が描かれ、高みに到達する姿は心を震わせる。変わっていく先生と香奈の様子が緻密に描かれ、人間の一面を垣間見ることができる。壇蜜の艶や美しさは際立ち、やらしさも忘れない。ただし、演技や内容の一部には物足りなさを感じる部分もあるが、エロスと人間模様が見事に絡み合い、独特の魅力を持つ映画と言える。

CSの城定秀夫監督特集で鑑賞した官能ドラマ。「私の奴隷になりなさい」の第二弾で、清楚な人妻が不倫から奴隷へと開花する。濡れ場 ＋ 変態プレイのオンパレード。女性が「奴隷」って感じでエロかった。壇蜜のものとは違い、ストーリーはしっかりしている。SMを描いた作品で、プレイ内容や主演の男の戸惑いがリアリティを帯びていて興味深い。城定ワールド全体を支配する淡泊な演出が特徴で、男女の関係を描いている。子供を産んだ女の不適な笑みが次回への予感を醸し出し、続きが気になる展開。色々なツッコミどころもあるが、次回作への布石と思われる。今後の展開が楽しみな官能ドラマだ。

小向美奈子のスライム乳に興味津々！ふんどし男たちに囚われる美奈子を助ける火野正平。スライム乳はまだ見せず。代わりに水谷ケイと琴乃のスライム乳が登場！緊縛シーンもたくさんあるが、物足りないとの声も。エロ中心で一昔前のスタイルが懐かしい。肌や腰つきの描写が興奮を誘う。最後は縄の縛りや吊りが映し出され、SM系好きにはオススメの作品かも。縄で拘束された女性や黄○水シーンは必見！

映画「アレノ」は、妻と愛人が夫を殺し、湖畔のホテルで待機する展開。幽霊も登場し、愛し合う2人の物語。山田真歩の濡れ場演技に驚き、渋川清彦のヤンチャな演技も光る。風変わりなストーリーで理解できない部分もあったが、切ない展開に心揺さぶられる。SEXシーンもありながら、ポルノ映画ではなく、深い愛を感じる作品。ラストの運転のシーンには謎が残るが、心の動きを描いた感動の映画。山田真歩の様々な表情に魅了され、渋川清彦の悪漢ぶりも好演。独特な空気感が漂う作品で、意外性満点の展開に期待以上の満足感を覚える映画。

ドラマ映画「つやの通夜」は、豪華キャストの魅力で注目を集めます。不倫、愛、死といったテーマを軸に、複数の男女のエピソードが織りなされます。女優たちの熱演によって、物語の空気が伝わってきます。特にヌードなシーンを披露した野波麻帆や、女同士のバトルを熱演した小泉今日子が光ります。阿部寛、岸谷五郎、真木よう子、風吹ジュンなど、多彩な俳優陣も魅力的。物語はオムニバス形式で進み、奔放な内容に惹き込まれます。感情が入り乱れるエピソードが心を揺さぶります。ぜひ一度ご覧ください。

ポテンシャルな恋愛に溺れる高校生卓巳は、イベントで出会ったコスプレ好きの里美と情事を楽しむ。しかし、里美の不倫がSNSで拡散され、卓巳の友人福田も荒れ果てる現状。話は激しさを増し、生きづらさが描かれる。巨木のような強さを持つ卓巳の母や、真摯な行動を取る登場人物たちが心打たれる。不幸に満ちた状況の中、人類愛を遺す母親、生と性愛の深い巡り合わせが感じられた。濡れ場に溺れるような始まりから、巨木のような存在感、純粋で真摯なテーマ、感銘を受けた。物寂しく始まり、青空に広がる映像、不幸に塗れた日々が、奇跡のように生を受ける尊崇さを訴える。感動ポテンシャル、五つ星輝く素晴らしい映画。不倫話に溺れるなら、生き方を見つめ直す何かが得られるはず。

ある日、デリヘル嬢を呼び、エロいことを楽しむ刑事。しかし、その部屋に突然、彼の妻で婦人警官が現れる。拳銃が暴発しデリヘル嬢が死亡。だが、実は全ては演技であり、二人は偽物夫婦だった。隠しカメラを使った作戦だったのだ。役者たちの芝居と、複雑なストーリーに引き込まれる展開。エロさは控えめだが、舞台劇感覚で役者たちの演技に感銘を受ける。スピード感もあり、唐突な展開に驚かされるが、何度も騙され、どんでん返しに魅了された。結末には悲劇が待ち受けていた。独特なテクニックと俳優陣の演技で、観る者を魅了する1作。

昨年原作漫画を読了し、映画化された「うそつきパラドクス」。原作と比べて説明不足で主人公の遠距離恋愛や男女の関係が強引に感じられた。R18描写もあるが、AVよりは物足りない。演技が棒で下心ある間男もキツい。一番の見所はマルエツさんの発破とヒロインのオッバイ。AVとの境目が曖昧で男性には引くシーンも多かったが、暇つぶしにはなかなか。名古屋の登場前に終わったのは良かった。(笑)エッチなシーンや恋愛描写もあるが、AVでない限り物足りないかも。

『童貞放浪記』は、30歳の童貞大学講師・淳の愛の冒険を描いた笑いあり涙ありの春物語。淳は風俗で初体験を果たすも、一般女性とのセックスは未遂。留学前の後輩・萌ちゃんを思い切って誘い、ラブホへ。だけどゴムが外れてしまい、童貞のまま。萌ちゃんは外人男性を追うために留学へ。淳の行動に翻弄される一幕も。山本浩司演じる淳の初々しさには胸がキュンとなる。さまざまな女性たちの不思議な行動には戸惑いつつも面白さがある。童貞が放浪する心の旅、果たして淳の童貞卒業はいつ訪れるのか、観る者を楽しませる一本。

冬花が小説家の村尾と情事に溺れる愛憎物語。村尾は不倫相手冬花を殺すが、その真意は愛を永遠に縛る究極の束縛。冬花は自らの命を差し出し、村尾との絆を固める。二人の愛の純粋さと歓喜を描くが、観る者の感性によっては理解が難しい深遠な映画。豊川悦司と寺島しのぶの演技が光る中、長谷川京子の女検事が色っぽさ満点で目立つ。弁護士陣内孝則の揺れる心情と検事のエロい台詞にも注目。感性が鈍い者にはとても重い内容かもしれないが、一度見てみる価値はある。平井堅の主題歌も切なさを盛り上げる。

『海を感じる時』は、市川由衣と池松壮亮の熱演が心を揺さぶる作品です。濡れ場も多いけれど、美しい表現で湿度を感じさせる。物語は愛とセックスの関係を描いていますが、主人公の自己肯定感の低さと葛藤がリアルで胸に迫ります。母親の影響や自己肯定感の低さが露呈され、恋愛や自己への執着が描かれています。終わり方はフワッとした感じで、主人公の胸中が揺れ動く描写に心打たれます。エンディング曲も印象的で、演技や雰囲気は本格的な昭和ロマンスを感じさせます。市川由衣の演技には飢餓感や消化不良した現実を感じ、衝撃的なストーリー展開に『海を感じる時』というタイトルに込められた意味を考えさせられます。

廣木隆一監督が描く現代社会の闇と光が交錯するラブホテルで繰り広げられる群像劇。染谷将太と前田敦子の素の演技が際立ち、南果歩や松重豊らの存在感も光る。AV女優の妹や指名手配中のカップルなど、様々な人々が織りなす物語は、愚かで惨めでみっともないが愛おしい人間模様。荒井晴彦の脚本が作品をしっかり支え、ハードな展開に彩りを添える。ミュージシャン、コールガール、スカウトなど多彩なキャラクターがクローズアップされ、歌舞伎町の裏側が浮かび上がる。緩急自在の演出で、観る者を惹きつける。楽しく、切なく、そしてエロい。絶対に見逃せない作品だ。

監督安藤尋の新作「月と雷」は、初音映莉子演じる泰子が孤独な魅力を放ち、群れない意志を見せる。草刈民代はアルコール依存症を見事に演じ、育った環境次第で悪い人は誰もいない。角田光代の原作も良く分からず、演出で意図的に解釈が切られてるように感じてしまう。家族とは何か、愛情の記憶、疑似家族の温かさが胸にしみる。エロ描写もあり、高良健吾や市川由衣の出演も魅力。美人タイプではないが、初音映莉子や草刈民代の魅力に引き込まれる作品だ。結末は暗くないが、立ち去らなければならないほどの愛情があり感動を呼ぶ作品。ひたちなか市の山甚道場勝田私の風来坊つわりには三ツ矢サイダーツナ缶丸ごと入れたカレー箸の持ち方四角‼︎

中年男女のピュアな恋愛を描いた感動作。主演の丸純子さんの谷間や肌に息を飲み、濡れた恋心に身も心もヒクヒク。タイ料理屋と家具職人のメール交換から始まる愛の物語は、心温まる演技とエロい濡れ場で観る者を魅了。恋愛の不器用さや距離感を描き、会えないけど会いたい気持ちが胸を焦がす。絶妙なタイミングで描かれるセックスシーンには、リアルな演技に息を呑む。終わりのキスシーンには言葉を失い、満足感に包まれる。いまおか監督の演出も素晴らしく、大人の恋を揺さぶる傑作だった。

不一致から離婚話が出た女性と失踪した嫁を探す男性の旅。お互い魅かれる中、嫁の転々とする過去が明らかに。母の愛やおまじないなど奇妙な要素も。不倫妻に捨てられた男も参加し、過去と向き合いながら進んでいくが、ダレダレ展開が続く。ラストの濡れ場は見どころ。吉村界人、新藤まなみの演技が光る。

明智小五郎の妻が引き受けた浮気調査は当たりだったが、二人の住むアパートには、屋根裏、というか天井裏から他人の部屋を覗く男がいた。有名な話でエロティックさは製作の腕の見せ所。D坂の続編に位置付けられる郷田三郎は奇怪な性的嗜好があり、横恋慕や覗きが好き。『D坂』とのリンクを意識した屋根裏のシーンはしかりだった。郷田は不気味で倒錯的な魅力があり、照子を巡る悦子との駆け引きが怖さを増す。大正の雰囲気と映画らしさを官能的に描いた作品。キャストの存在感が光るが、推理よりも愛憎劇に重点を置いており、続きが気になる展開に欠ける点もある。さりげないエロスと背徳感が魅力。

収一とみや子は親の遺産でラブラブ生活。だが、みや子は歯科医と不倫中。収一は悩み、歯科医に相談。歯科医が探偵依頼し、みや子の浮気を調査。調査中にみや子と歯科医は診療所で情事。受付の文代も調査中。殺意が漂う中、展開は予測不可能。宮地真緒の濡れ場に期待が膨らむが、残念な展開。絡みたい！乳首！脚！歯科医による大胆な調査、みや子の運命は？宮地真緒の絡み物足りない！殺人の謎、ヌード要素は…など、官能ドラマに期待もガッカリも交錯する、「殺人を依頼された歯科医のセクシーな弱み」とはいかなる作品か。想像以上のエクスタシーが待っているのか！？

妻との関係に疲れた編集長が作家の恋人と肉体関係を持つ。しかし、実は作家の策略でそのまま不倫題材を演じさせられていた。やがて、作家が行方不明となり、2人は本気で愛し合うように。セイジ（河合龍之介）として接近した作家は、最終的に妻を襲おうとするが、そこで編集長が現れる。妻がセイジを刺殺した状態で発見される衝撃的な結末に至る。津田寛治と嘉門洋子の濃厚な愛欲シーンが大人のエロさを漂わせ、興奮を誘う。キスは盗むもの、そして黄色い薔薇の花言葉は不倫。退屈することなく緊張感溢れる展開が視聴者を魅了する。

ソラミミストの安齋肇が監督したエロポルノ作品。予想以上の快作で、青春映画、濡れ場ポルノ、サイコスリラー、サバイバル劇の四章構成。ミュージシャン前野健太の魅力たっぷりで、突飛なエロス満載。脳みそのでっかい変態が繰り広げるギャグシーンも最高に面白い。深淵なテーマに酔いしれつつ、異常な興奮を味わえる。笑いあり、感動あり、ワクワク感たっぷり。ノリノリで観る価値有！

2008年、中山美穂主演の『愛人』はバンコクでの美しい描写や豊と沓子の逢瀬が魅力。貞淑な婚約者と奔放な恋人、男の愛の逃避行を描いたエロ満載のメロドラマ。老けメイクが残念だが、西島秀俊、石田ゆり子の演技に拍手。辻仁成の原作を踏襲しつつ、恋と欲望の海に誘われる男の姿には視聴者もほろり。中山美穂の美しさに魅了されつつ、愛と不倫の狭間で揺れる心情を垣間見た。一枚上手な正妻との葛藤も心に残る。エキゾチックなタイの風景と2人の情熱的な姿が印象的な一作。

ユーチューブで修羅場がはやる理由や、日本映画の修羅場傾向、そして日本映画界の陰の部分に踏み込む文章。修羅場に満ちた映画業界は、性的搾取や欲望まみれの人間模様を描く。その一方、隠れた名作や意味を問う作品も存在し、自己の存在を問うことも大切だと訴える。エロいワードも散見し、物議を醸す内容だが、広がる視点と引き込まれるストーリーは、深い洞察力を持つ。

女子大生の箱崎妙子（岸井ゆきの）は、親友のマヤから父親・恭介（吹越満）が好きだと告白される。妙子は驚きつつも、毒舌なマヤに心揺さぶられる。恭介には愛人・ハヅキ（平岩紙）がおり、複雑な関係が絡まる。岸井ゆきのの演技が生々しく、リアルな人間関係に観る者も引き込まれる。変態、トキめき、芳醇なる不倫のドロドロ展開が繰り広げられる純愛コメディは笑いと切なさを同時に味わえる。親友の告白に始まり、若い女に弱い男たちの駆け引きが見どころ。エロく深く染み入る、異色の友情と恋愛模様に胸がざわつく。

韓国人妻サラと夫の康介は子供を望まないが、義母の孫熱がプレッシャーに。康介は浮気し、その一方で義父はサラにキス。複雑だがエロさは穏やか。終着点は幸せか？エンターテイメント性高く、笑いありドキドキあり。不気味なまでのリアルな家族問題が、どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出す。鄭亜美の美しい裸体演出、坂倉奈津子の魅力的な味わい、結末の暖かさが心地よい。体験したことのあるような家族愛と喧嘩の風景が、見終わった後も温かい気持ちに包まれる作品だった。

郵便局員で彫り師の永瀬正敏と、窪田正孝演じる詩人が主役の変態映画。詩人の妄想世界と田舎温泉街の不思議な出来事が織り成すファンキーな展開に、小西桜子の乳揉まれるシーンやヌードが際立つ。氷風呂に浸かり、風呂上がりの乳首を弄ぶシーンに興奮必至。笑える殺し合いや揺れる脚、吐息も――。原作の詩から神拡張されたストーリーは唯一無二の世界観を作り出し、観終わった後も小西桜子のヌードを妄想せずにはいられない異色映画。

渡辺万美主演の「KING RECORDS presents エロティカ クイーン」を見た。元ヤン出身の典型的グラドルと肉弾戦する作品だが、ストーリーに散漫さあり。演技レベルも低く、テレパシーやエロ要素の活用不足も残念。万美の酒やけ声が活かせるバイオレンス活劇が期待される。肉販売店店主と超能力モデルがテレパシーで交流するドラマは、少し物足りないが演出と雰囲気は好印象。川瀬陽太の同じ服装の理由や渡辺万美のバンビの読み方など、見所が多かった。最後のパラレルワールドオチに期待が膨らむ。【総合評価：普通】

1997年作品『失楽園』は、不倫や肉体への追求を描いたエロティックな作品。主演の役所広司と黒木瞳が美しく、熱演はいやらしさではなく、いとおしさを感じさせた。愛が移ろうとする美しさや哀しみを描いた映画だ。エキセントリックな結末が印象的で、肉体が魂の神殿と例えられるほど、肉体への追求が究極の愛を表すと感じられた。ストーリーはW不倫話だが、時を止めたいという恋愛の至高感や、未来への恐怖が表現されており、このテーマに重きを置いている。エロティックな要素もありながら、愛と欲望、移ろうものと永遠の美を描いた素晴らしい作品だった。

映画版は未見でしたが、この作品は不倫から生まれる激情や葛藤を描いたドラマ。上戸彩が清純なイメージを崩しながらも魅せる姿に興奮！斎藤工の色気もハンパない。奥さんの壮絶な運命に胸が締め付けられる展開、見どころ満載。オーナーの正論にズシンとくるし、結末には衝撃を覚える。勝者と敗者、愛と欲望が交錯する不倫の闇を見事に描いた珠玉の作品。オチ的なナレーションは不要だったけど、作り手の意図が感じられる。不倫はいけないけど、忘れられない展開に心を掴まれた。続編があればまた観たい！

少女時代の恋から未来へ。18歳の高校生・泉は、助け舟の教師・葉山に惹かれていく。しかし、教師としての葛藤や家族の影に悩む葉山と、孤独を埋める彼女の葛藤と未練。一方で泉に想いを寄せる後輩・小野も苦悩し、三者の運命は交錯する。愛憎渦巻く物語は、禁断の関係がもたらす哀しさと美しさが交錯し、時に辛い現実を垣間見させながら、青春の淡く切ない記憶が蘇る。終わらない恋、絡まる思い出。その一瞬の光と闇を感じろ。

谷崎潤一郎原作の映画「卍」は、園子と光子の愛の行方を描いた作品。園子はゴージャスなセレクトショップを経営する女性で、光子との恋に魅了される。不倫や同性愛を描いた危険な関係がうねる中、園子の心は揺れ動く。ただし、濡れ場の美しさや新藤まなみの妖艶さに心奪われた。遠くへ、もっと遠くへ。園子が倦怠に落ちる展開にドキドキ。官能的な演技に魅了されたが、物語の薄さや展開の複雑さに疑問も。エロくて刺激的な世界が現実と交錯する、禁断の物語に胸が高鳴る。孤独や欲望が渦巻く卍の世界に引き込まれる、切なくても興奮してしまう作品。

2024年の日本映画『心が震える入れ替わりセックス』は、男女の入れ替わりを通して新しい恋の形を描いたエロチックコメディ。作者と美容師が入れ替わり、セックスや身体の関係に目を覚まされながらも、お互いの深い部分に触れ合い、愛と性が交錯する。ハードなエロシーンと共に、性別や恋愛の多様性を優しく描いた一作。キャストの出来栄えも素晴らしく、小出恵介と風吹ケイの演技が光る。終始笑いと切なさが入り混じる内容で、思わず心が震える、新感覚の入れ替わりエロス映画。

主人公は精神疾患を抱えるジンピョン大佐。クールでイケメンな彼が部下の妻と一途な愛を育む。疼く乳首、腰つき、揺れる髪。ドキドキの不倫劇では、主人公と女性が甘い密着を繰り返し、震える吐息が飛び交う。戦争のトラウマ、主人公の恋心が描かれるが、過激なベッドシーンで魅了される。演じるソン・スンホンとイム・ジヨンの濡れた肌は、禁断の愛を象徴。絡み合う美しい身体に、視聴者は心奪われ、熱狂する。切ない愛の物語。