映画『こえをきかせて』は、食肉店の店主とファッションモデルという、普段なら交わらないはずの二人が“声”をきっかけに惹かれ合っていく一風変わったラブストーリーです。
いまおかしんじ監督らしい艶っぽさと軽いユーモアがにじみながら、どこか無防備な純愛の形が少しずつ姿を見せていきます。
テレパシーのように心の声が届いてしまう距離感は奇妙なのに、妙にリアルで切実なんですね。
渡辺万美の大胆な身体表現や、丸純子が見せるしっとりした濡れ場の空気感も魅力的で、つい視線が吸い寄せられます。
何が起きるのか展開が読みづらく、気づけば最後までじっと見つめてしまう作品でした。
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目次
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映画『こえをきかせて』あらすじ紹介
映画「こえをきかせて」は、現実と夢の隙間を歩いているような独特の空気が流れるエロティックなラブストーリーです。
監督はいまおかしんじ。
主演の渡辺万美は、トリンプ主催のヒップコンテストで優勝経験もある身体表現に強いモデル。
彼女が演じるハルカは、過度な食事制限の続くモデル生活のなかで、自分の軸を見失いかけている女性です。
撮影中に倒れてしまったある日、ふと立ち寄った精肉店で思わぬ出会いが訪れます。

店主の安春(川瀬陽太)はどこにもいそうな中年男性ですが、実は少し風変わりな能力を持っていました。
ハルカが彼の心の声──「いい体してんな。
ボン、キュッ、ボンだ……」──を唐突に聞いてしまう瞬間、驚きと戸惑いで体がピタッと固まるものの、どこか気になってしまう自分にも気づきます。

モデルとしての自信をなくしかけたハルカと、妻の不倫に頭を抱える安春。
立場も見た目もまるで似ていない二人ですが、「声が聞こえる」という奇妙な共通点が心の距離を少しずつ近づけていきます。
互いの孤独や苛立ちを漏らす時間が増えるにつれて、気づけばエロスの気配を帯びた関係へと傾いていき──ついに二人は肌を寄せ合ってしまいます。

濡れ場は単なる刺激ではなく、欲望や寂しさが絡み合う生々しい質感が漂っています。
ハルカの汗の光り方や、密着したときに伝わる吐息、腰つきの揺れまで映し出され、二人の関係性が次第に変化していくのがよく伝わります。

笑いと色気、そして少しの切なさが同居する物語は、見終わったあとも静かに余韻が残るような仕上がりです。
特別な演出があるわけではないのに、「誰かに自分の声を聞いてほしい」と思ってしまう気持ちにそっと触れてくる作品になっています。


映画『こえをきかせて』基本情報・キャスト
| 評価 | 2 |
|---|---|
| 公開日 | 2019年4月6日 |
| 上映時間 | 91分 |
| 監督 | いまおかしんじ |
| 脚本 | いまおかしんじ |
| 原作 | |
| キャスト | 渡辺万美,吉岡睦雄,今川宇宙,長屋和彰,広瀬彰勇,古藤真彦,丸純子,川瀬陽太,西留翼,安田未優,坂本真由,勝又洵子,みこと |
| 製作国 | 日本 |
映画『こえをきかせて』見どころ3選!
渡辺万美さんの魅力的な演技
この作品でまず印象に残るのは、渡辺万美さんの存在感です。

彼女が演じるモデルは、肉屋の店主とテレパシーのように心を通わせるという奇妙な状況に置かれるのですが、その戸惑いや揺れ動きが自然に伝わってきます。
少しハスキーな声がまた色気をまとっていて、台詞のひと言ひと言が耳に残るんですね。
身体のラインの見せ方や、ちょっとした仕草のムチッとした動きも画面映えしており、役柄の不安定さと相まって魅力的に映ります。
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エロと演技の両立がすごい丸純子
丸純子の演技は、改めて見ると本当に幅が広いと感じました。

濡れ場では肌の質感や息づかいまで細かく表現していて、抱き寄せられたときのビクッとした反応や背中に這うキスの重さが妙にリアルなんですね。
一方で、満たされない思いを抱える女性の表情には静かな哀しさがにじみ、色気と感情が同時に押し寄せてくるようでした。
エロに寄りすぎず、かといって抑えすぎもしない絶妙なバランスが作品全体のトーンを引き締めています。
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「エロい」と言われるシーンの意外な深さ
この映画のエロティックな場面は刺激だけを狙ったものではなく、登場人物の心の状態がそのままに表れています。

触れ方のぎこちなさや、密着した瞬間にこぼれる吐息、汗がにじむ肌の温度がしっかり描かれていて、二人が抱えている孤独がより際立つんですね。
その色っぽさが物語の流れと噛み合っており、ただ「エロい」だけでは終わらない余韻が残ります。
シーンが進むほど、登場人物がなぜその行動に向かうのかが自然に理解できるようになっていて、作品への没入感が増すポイントになっています
映画『こえをきかせて』エロい濡れ場やヌードシーン
渡辺万美の濡れ場がゾクゾクする
渡辺万美さんの濡れ場は、画面に映る温度がそのまま肌に伝わってくるようでゾクッとする場面が多いです。

ゆっくりと触れられた瞬間に見せる表情の揺れや、胸元の乳首がふっと立つ描写など、細かいところまで丁寧に映されていて、思わず息を飲んでしまいました。
汗がうっすら浮かんだ肌に手が滑る感じや、密着したときに漏れる吐息がリアルで、シーン全体が生々しい色気を帯びています。
情熱的に見えて、その奥に少し不安を抱えたような繊細さも混ざっていて、ただの刺激では終わらない濡れ場になっているのが印象的でした。
丸純子が表現する純粋なSEXシーン
丸純子さんのSEXシーンは、身体の動きひとつひとつが素直で、ムチッとした腰つきや脚の絡ませ方に妙なリアリティがあります。

抱き寄せられた瞬間にビクッと反応する肩の跳ね方や、キスが深くなるにつれて目元がゆるむ表情がとても印象的で、見ていて引き込まれてしまいました。
濡れた肌に触れる指先が滑る感じや、胸がぶるんと揺れる描写も色気が強く、スクリーン越しでも熱が伝わってくるようです。
彼女の内側にある孤独や葛藤が、エロスと一緒ににじみ出ているようで、ただの官能ではなく物語と感情が重なったシーンに仕上がっています。
映画でのエロティックなシーン
映画「こえをきかせて」に散りばめられたエロティックな場面は、どれも物語を押し広げる役割を持っています。

とくに密着した瞬間の体温が伝わる描写や、触れられるたびにハルカや丸純子演じる女性たちの肌がじんわり赤く染まる様子が、彼女たちの心の揺れをうまく見せていました。
エロさに頼るのではなく、感情が高まる流れの中で自然にそういうシーンに入っていくため、観ている側も抵抗なく引き込まれてしまいます。

触れ方のぎこちなさや濡れた肌の光り方まで丁寧に描かれていて、人物の弱さや魅力がより立体的に伝わるエロスになっていました。
映画『こえをきかせて』予告編
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映画『こえをきかせて』感想
ついつい映画に引き込まれる
映画を観始めてすぐに、ふわっと夢の中へ入っていくような気分になりました。

テレパシーでやり取りするシーンが思いのほか自然で、自分までその世界に参加しているような感覚になるんですね。
現実なのかそうでないのか曖昧な空気が心地よくて、気づけば物語の流れに身を預けていました。
渡辺万美さんの大胆な演技
渡辺万美さんの演技は、最初から最後まで目を離せないほど表情が豊かでした。

とくに弱さを見せる場面での視線の泳ぎ方や、モデルとしてのプライドが崩れそうになる瞬間の崩れ落ちるような表情が印象に残っています。
大胆な濡れ場も、ただ見せるだけではなく心の揺れがきちんと映っていて、彼女の役柄への入り込み方がよく伝わってきました。
予想を裏切るストーリー展開
最初に設定を聞いたときは「本当にこれが成り立つのかな?」と思ったのですが、観てみると意外なほどスムーズに世界に入れました。

少し不思議な出来事が続いても、キャラクターたちのリアルな反応があるので説得力があるんですね。
笑える部分もあれば切なく感じるところもあって、気づけば先の展開を追うのが楽しくなっていました。
映画『こえをきかせて』まとめ
『こえをきかせて』は、テレパシーでつながるという奇妙な設定を軸にしながら、登場人物の弱さや欲望を自然に描き出した作品です。
エロティックな描写が随所にありつつも、キャラクターの心の変化を丁寧に追うことで、ただの官能映画ではない深みが生まれています。
現実と非現実が入り混じる独自の空気が心地よく、観終わったあとには静かな余韻が残る映画でした
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