映画『ファンシー』は、さびれた温泉街を舞台に、孤独を抱えた男女3人が奇妙に絡み合っていく、暴力とエロスと寂しさが入り混じった人間ドラマです。
永瀬正敏、窪田正孝、小西桜子という顔ぶれが作り出す空気はどこか不穏で、でも目を離せない魅力があって、観ているうちにじわじわと心の奥まで入り込んできます。
彫り師であり郵便配達員でもある鷹巣、部屋に引きこもり詩だけを書き続ける南十字星ペンギン、そしてふらりと現れた少女・月夜の星。
小西桜子が演じる月夜の星は、ふわっとした笑顔の裏に危うさを隠し持ち、濡れ場ではむき出しの肌と密着した体の動きに、若さと本能がにじみます。
まともな恋愛とは言いがたい歪んだ三角関係の中で、欲望やコンプレックスが少しずつはみ出していく過程が、ゆっくりと胸に引っかかってくる作品です。
この温泉街のぬるい空気と、血と汗のにおいが混ざり合う独特の世界に、気づけば引きずり込まれてしまうはずです。
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目次
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映画『ファンシー』あらすじ紹介
映画「ファンシー」は、どこか時代から取り残されたような温泉街を舞台にした、ちょっといびつな人間模様を描く物語です。
主役は、彫り師でありながら郵便配達もこなす男・鷹巣明(永瀬正敏)。
無口で表情も読みにくく、彫刻刀を握るときと郵便物を配るときではまるで別人のような顔を見せます。
もう一人は、南十字星ペンギンと名乗る詩人（窪田正孝）。
キンキンに冷えた部屋にこもり、奇妙な食生活を送りながら、現実から半歩ずれたような詩を書き続けています。
そこに現れるのが、小西桜子演じる少女・月夜の星。
押しかけ奥さん気質でぐいぐい距離を詰めてくる彼女は、天真爛漫に見えて、突拍子もない行動で周りを振り回していきます。
清楚な見た目とは裏腹に、月夜の星は思いつきで危うい一歩を踏み出してしまうタイプで、小西桜子の小悪魔的な色気と相まって、スクリーンの中でかなり印象的な存在になっています。
鷹巣とペンギン、そして月夜の星の3人は、互いに依存したり距離を取ったりを繰り返しながら、妙なバランスで関係を保っていきます。
一方で、温泉街の裏側ではヤクザ絡みのきな臭い話も動き始め、鷹巣が抱える過去や仕事の“裏の顔”がじわりとにじみ出してきます。
窪田正孝演じる南十字星ペンギンは、冷蔵庫のような部屋で妙なものばかり食べつつ、外界との関わりを最低限に抑えて生きている人物。
そんな彼のもとに月夜の星が転がり込んでくることで、閉じ切っていた心の扉がいやでも揺さぶられていきます。
やがて、ヤクザとの抗争が表面化し、刺青師としての鷹巣の顔と、寡黙な郵便配達員としての顔がぶつかり合うような展開に。
突然の暴力がふりかかる場面では、温泉街のまったりした空気が一瞬で冷え込んでいきます。
そんな物騒な空気の中でも、登場人物たちはどこか抜けていて、妙に人間臭いところがあり、クスッと笑ってしまうやりとりも挟まれます。
この「ゆるさ」と「刺」のバランスが、作品全体の独特なトーンを作っています。
ストーリーは、細かなエピソードを積み重ねるように進んでいき、奇妙な出来事や会話が、気がつけば一つの流れを形作っている構成です。
派手な展開は少ないのに、目を離すと大事なニュアンスを取りこぼしてしまいそうな、地味だけどクセになる運び方をしています。
端役として澤真希も登場していて、短い出番ながら、ふとしたカットで印象に残る存在感を放っています。
クレジットをよく見ないと見逃してしまいそうな立ち位置ですが、彼女を目当てに観るのも一つの楽しみ方です。
「ファンシー」は、とにかくキャラクターも状況も少しずつ“ズレている”世界です。
奇妙な行動やセリフの裏側に、孤独や承認欲求、満たされない何かが見え隠れしていて、単なる変人たちの話では終わりません。
観終わったあと、すべてをきれいに理解できなくても、「あの人たち、あの場所で今も勝手に生きていそうだな」と思わせる奇妙な余韻が残る作品です。
映画『ファンシー』基本情報・キャスト
| 評価 | 2.9 |
|---|---|
| 公開日 | 2020年2月7日 |
| 上映時間 | 102分 |
| 監督 | 廣田正興 |
| 脚本 | 岡本東郎 |
| 原作 | 山本直樹 |
| キャスト | 永瀬正敏,窪田正孝,小西桜子,深水元基,長谷川朝晴,坂田聡,今奈良孝行,飯島大介,吉岡睦雄,澤真希,阿部英貴,ガンビーノ小林,つぼみ,尚玄,川口貴弘,榊英雄,佐藤江梨子,外波山文明,宇崎竜童,田口トモロヲ |
| 製作国 | 日本 |
映画『ファンシー』見どころ3選！
小西桜子の体当たり演技に注目！
小西桜子さんが演じる月夜の星は、一見ふわっとしていて守ってあげたくなるタイプなのに、ときどきビクッとするような大胆な行動に出る、不思議な女の子です。
無邪気な笑顔で距離を詰めてきたかと思えば、急に相手の懐にピタッと入り込んで甘えたり、逆に冷たく突き放したりと、腰つきや視線の揺れだけで感情がコロコロ変わるのが伝わってきます。
肌があらわになる場面でも、ただ“脱いでいる”というより、恥じらいと開き直りが同居している感じで、脚の投げ出し方や髪の乱れ方ひとつにもキャラクター性が出ていて面白いです。
物語が進むにつれて、月夜の星が単なる“かき乱す女”ではなく、実は一番不器用で、さみしさをこじらせている存在なのかもしれないと見えてくるので、小西桜子の芝居を追いかけて観ると、かなり味わい深いキャラクターだと思います。
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澤真希と小西桜子の濡れ場シーン
廣田正興監督らしい、どこか湿ったようなエロスの撮り方も、この作品のポイントです。
小西桜子や澤真希が登場する濡れ場は、肌どうしが密着していく“間”や、相手の吐息が耳元にかかるタイミングまで丁寧に切り取られていて、ぶるんと揺れる胸元や、シーツに押しつけられた尻のラインが生々しくもどこか絵画的です。
ライトの当て方やカメラの距離感が絶妙で、全面的な露出で押してくるというより、乳首が影からふっと浮かび上がるような一瞬を捉えていて、「見せすぎないからこそ余計にエロい」というタイプの演出になっています。
その場面の前後でキャラクター同士の関係性が少しずつ変わっていくのもポイントで、ただのサービスカットではなく、「この人たち、本当は何を求めてこんなことをしているのか」と考えたくなるような余白も残してくれます。
映画ならではのセクシーシーン
「ファンシー」のセクシーなシーンは、単に観客を煽るための刺激ではなく、この作品の“居心地の悪さ”や“愛おしさ”を象徴するパーツとして配置されています。
湯気のこもった部屋で、肌にうっすら汗がにじんでいく感じや、乱れた浴衣の隙間から覗く脚、絡み合う指先のアップなど、細部の描写がすごく丁寧で、ムチムチとした体のラインに思わず目が行きます。
小西桜子の少し湿ったような瞳と、寄りかかるときの体重の預け方が、相手に甘えるのか、挑発しているのか、その境界線ギリギリを行き来していて、観ている方もなんとなく落ち着かない。
それが逆にクセになる感覚です。
映像としても、温泉街のくすんだ色合いと、肌の生っぽい質感が対照的に映し出されていて、セクシーなのにどこか寂しい、というムードが全編を通して漂っています。
セクシーなシーンが見れる映画！↓
映画『ファンシー』エロい濡れ場やヌードシーン
小西桜子の濡れ場シーンは見逃せない！
映画「ファンシー」で一番目が泳いじゃうのは、やっぱり小西桜子さんの濡れ場ですね。
ふわっとした雰囲気の女の子なのに、肌と肌がピタッと密着する瞬間の表情がやたら艶っぽくて、つい画面に前のめりになってしまいました。
ゆっくり腰を揺らす動きや、相手にしがみつく腕の力の入り方がリアルで、ムチムチした脚の絡まり方まで含めて“生っぽいエロさ”がにじみます。
チラッと乳首が覗くカットもあって、「今の一瞬、濡れてたよね？」と巻き戻したくなるようなギリギリの見せ方がうまいです。
しっとりした肌にうっすら汗が光って、吐息が漏れるタイミングも絶妙なので、単なるサービスショットというより、彼女の危うさと若さが混ざった色気として印象に残ります。
このパートだけ切り取っても十分おかずになりそうなくらいエロいのに、キャラクターの不安定さや寂しさも透けて見えてくるので、見終わったあともしばらく頭から離れない濡れ場になっています。
印象的な澤真希のSEXシーン
澤真希さんのSEXシーンも、静かなテンションから一気に温度が上がる感じでかなり攻めています。
最初は抑えめな視線なのに、ベッドに押し倒されてからの身体の反応がリアルで、肩や尻に指が食い込んでいく様子、胸がぶるんと揺れるカットにドキッとさせられました。
乳首がフレームの端にふっと映り込む瞬間もあり、狙いすましたようなアングルに思わず息をのんでしまいます。
彼女の演技は、ただ“脱いでいる”のではなく、最初は戸惑いながらもだんだんと快楽に飲み込まれていく感じがきちんと伝わってきて、吐息の漏れ方や背中の反り方ひとつでエロさの温度が上がっていくのが分かります。
ムチッとした太ももと腰つきの動きが生々しく、画面越しでも体温が上がりそうな濡れ場でした。
このシーンがあることで、彼女のキャラクターに「ただの添え物じゃないんだな」という厚みが出ていて、映画全体の印象も一段階エロく、そして重たくなっています。
その他、映画のエロシーン
「ファンシー」のエロシーンは、小西桜子や澤真希の濡れ場だけではありません。
脇のシーンもじわじわとエロくて、気づいたらかなり攻めた作品を観ているな…という感覚になります。
暗がりの中で肌だけが浮かび上がる照明や、カメラが胸元や尻のラインをなぞるように移動していくショットが多くて、直接的ではないのにムチムチした質感がしっかり伝わってくるのがうまいです。
脚が絡まる角度や、布団の上で身体を押さえ込む手の力など、フェチ目線で見てもけっこうおいしいカットが散りばめられています。
登場人物の孤独や歪んだ欲望とリンクしているので、単なるスキャンダル映像ではなく、濡れ場を見ることでキャラクターの本音が少しだけ見えてくる感じです。
肌が触れ合うたびに、関係性が少しずつズレたり近づいたりしていくのが分かるので、「この2人、ここからどうなっていくんだろう」と先を見たくなります。
エロさを押し出しつつも、編集や構図でちゃんと“映画の画”として仕上げているので、興奮と同時にニヤッとしてしまうような、妙にクセになるエロシーンが揃っています。
映画『ファンシー』予告編
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映画『ファンシー』特報映像
小西桜子、映画『ファンシー』インタビュー
映画『ファンシー』感想
小西桜子の衝撃デビュー作！
初めて「ファンシー」を観たとき、一番びっくりしたのは「この子、本当にデビュー作？」というくらいの小西桜子の存在感でした。
ふわっとした顔立ちなのに、視線の投げ方や、ふと黙り込んだときの表情に影が差す感じが妙にリアルで、ちょっと危ない匂いのする“月夜の星”というキャラクターにピッタリはまっています。
笑うときは子どもっぽく無邪気なのに、男の胸に密着して甘えるときの仕草は急に女の顔になって、そこにギャップ萌えさせられました。
濡れ場にも全力でぶつかっていて、胸の揺れや肌の密着にドキッとしつつも、「この子、本当に頑張ってるな」と妙な感情も湧いてきます。
そこまでやるからこそ、単なる脱ぎ要員ではなく、“月夜の星”という一人の人間として印象に残るんだろうなと感じました。
これをきっかけに、彼女がどこまで攻めた役に挑戦していくのか、今後も追いかけたくなる一本です。
澤真希の役どころがエロい！
別の視点でいうと、澤真希の使い方もなかなかニクいです。
出番はそこまで多くないのに、ヌードで登場するシーンのインパクトが強くて、あのムチッとした尻のラインや、胸がぶるんと揺れるカットが頭から離れません。
単純に「エロい」と言えばそれまでですが、目線の泳ぎ方や、抱かれている最中の微妙な表情の変化から、そのキャラクターが抱えている寂しさや諦めみたいなものが透けて見えてきて、ちょっと切ない気持ちにもなりました。
体を張った濡れ場ではあるんですけど、「とりあえず脱いどけ」ではなく、ちゃんとキャラの人生がにじんでいる感じがあって、そこがこの映画の面白いところだと思います。
セックスシーンを観ているのに、いつの間にかその人の生き方を想像してしまうような、不思議な余韻が残りました。
刺激的な濡れ場の連続！
もう一人の感想としては、「思っていたよりずっとエロ寄りの作品だったな」というのが正直なところです。
濡れ場やSEXシーンが何度も出てくるんですが、そのどれもが同じテンションではなくて、最初はぎこちない密着から始まり、回数を重ねるごとに腰つきが滑らかになっていったり、吐息が荒くなっていったりと、ちゃんと段階を踏んでいるのが面白かったです。
特に、シーツの上で脚が絡まっていくカットや、汗ばんだ肌同士がこすれ合う音が強調される瞬間には、思わず体がビクッとなりました。
ただエロいだけじゃなく、濡れ場のあとにキャラクター同士の距離感が変わっていたり、気まずさが残っていたりして、「あの行為はあの二人にとって何だったんだろう」と考えさせられます。
刺激はかなり強めですが、ちゃんと物語の中の“出来事のひとつ”として機能しているので、エロス込みで楽しみたい人にはなかなか刺さる作品だと感じました。
映画『ファンシー』まとめ
『ファンシー』は、田舎のさびれた温泉街でくすぶっている人たちが、暴力とエロスと少しのユーモアの中でもつれ合う、クセの強い人間ドラマです。
詩人、彫師、郵便配達員、そして月夜の星たちの奇妙な関係はきれいに答えが出るわけではありませんが、その曖昧さこそが彼ららしくて、観る側にもいろいろ考える余地を残してくれます。
小西桜子や澤真希の体当たりな濡れ場に惹かれて観始めても、最後には「この変な人たち、ちょっと好きかも」と思ってしまうような、不思議な後味を残す一本でした。
映画としての尖った空気と、エロい見どころをどちらも味わいたい人には、チェックしておいて損はない作品だと思います。
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