映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』は、女・艶という存在をめぐって、愛と欲が重なり合う夜を丁寧にたどる一本です。
彼女に触れた人々が、それぞれの視点で“なぜ惹かれたか”を語り出す構成が巧みで、密着の温度や吐息の近さ、濡れてた肌の質感まで映像が拾います。
野波麻帆の潔い濡れ場、小泉今日子のビリッと切れる応酬、阿部寛の意外な立ち位置。ぶるんと揺れる胸元やムチムチの尻の存在感に頼るだけでなく、腰つきや目線のズレで関係の機微を見せるのが上手ですね。
行定勲監督の静かな演出が、嫉妬とやさしさを同じ画面に置き、後味はほろ苦いのに何度も思い返したくなります。刺激も余韻もどちらも欲しい人に、ぜひすすめたい作品です。
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目次
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映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』あらすじ紹介
映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」は、病床にある女性・艶（大島葉子）を起点に、彼女と関わった男女の証言を積み重ねていく群像ドラマです。
舞台は自宅や病院、取引先のオフィス、薄暗いバーなど、生活の温度が残る空間が中心で、そこで交わされたささやかな嘘と約束が少しずつ輪郭を見せます。
夫の春二は、艶の過去に触れた人々へ連絡を取り、彼女の素顔に近づこうとします。
語られるのは「艶に惹かれた理由」と「離れられなかった理由」。汗が首筋を伝う夜、ピタッと寄る体温、ビクッと肩が震える瞬間――小さな出来事が、語り手それぞれの寂しさや欲望を照らします。
やがて、不動産会社で働く橋本湊（野波麻帆）や、作家、小さな嘘を抱えた妻たちが登場し、艶が残した影と光が折り重なっていきます。 
派手な事件は起きないのに、言葉の端々や指先の動きに本音が滲み、誰もが少しずつ選び直しを迫られます。
クライマックスは説明に走らず、余白を残します。誰かの幸福が、別の誰かの痛みと背中合わせにある事実が淡々と提示され、観る側は自分の過去の「夜」を思い出すはずです。
愛、背信、赦しが静かに交差し、ラストは苦くもやわらかな着地。群像の一人ひとりに「続き」を感じる余韻が残ります。
映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』基本情報・公開日キャスト
| 評価 | 2.7 |
|---|---|
| 公開日 | 2013年1月26日 |
| 上映時間 | 138分 |
| 監督 | 行定勲 |
| 脚本 | 伊藤ちひろ |
| 原作 | 井上荒野 |
| キャスト | 阿部寛,小泉今日子,野波麻帆,風吹ジュン,真木よう子,忽那汐里,大竹しのぶ,羽場裕一,荻野目慶子,岸谷五朗,渡辺いっけい,永山絢斗,奥田瑛二,田畑智子,高橋ひとみ,渋川清彦,水橋研二,藤本泉 |
| 製作国 | 日本 |
映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』見どころ3選！
野波麻帆の大胆不敵な演技に注目！
映画「つやのよる」で野波麻帆が演じる橋本湊は、職場では理性的に振る舞いながら、艶の残り香に触れてから心と体のスイッチがずれていきます。
湊の視線が少し泳ぐとき、脚の重心の置き方や指先の震えが“理性のほつれ”を伝え、カメラが寄らなくても温度が上がります。
濡れ場では、腰つきのリズムが徐々に合っていき、ぶるんと揺れる胸元やムチムチの尻の存在感が体の会話を補強。露出の量より“触れ方”が雄弁で、気まずさと快楽の境目がリアルですね。
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エロティックなシーンの表現が見事
本作のエロティックな場面は、ただの刺激に留まりません。
照明が肌の上でやわらかく回り、汗が細い線になって鎖骨を滑ります。吐息が近づくと、ピタッと静止する間が置かれ、次の動きで一気に温度が上がる。説明抜きで感情の段差が伝わります。
腰の送り、脚の絡み方、乳首の反応までがキャラクターの心の位置を指し示し、物語の推進力になっています。大人向けの品のある撮り方が魅力です。
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各パートで発生する濡れ場とヌード
オムニバス的に現れる人物ごとのパートでは、濡れ場やヌードのニュアンスが少しずつ違います。
支配と服従の温度差がにじむ場面、互いの孤独を埋めあうように密着する場面、触れたいのに触れきれずビクッと身が引く場面――どれも行為の説明ではなく、心の位置を見せます。
ぶるんと揺れるタイミング、濡れてた肌の艶、腰つきの浅さ・深さの差。小さな差異がそのまま関係の距離になっていて、反復して観ても新しい発見があります。
映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』エロい濡れ場やヌードシーン
濡れ場ではある意味主役の野波麻帆
野波麻帆さんのパートは、触れ方と呼吸の合わせ方が生々しくて記憶に残ります。
照明が肌の上をなめるように走り、汗が細い線になって鎖骨をすべります。密着した瞬間にピタッと間が止まり、次の動きで腰つきが深くなります。
ほかのキャストが距離を保つ場面でも、彼女だけは半歩踏み込む。そのぶん胸元がぶるんと揺れ、ムチムチの尻のラインが画面の端まで色っぽく伸びます。
特に乳首が覗くカットは、見せ方があからさまになり過ぎず、欲とためらいのせめぎ合いをきちんと残します。 
視線の泳ぎ、指先の迷い、吐息のかすれ。演技の温度が段階的に上がっていくので、観客側の鼓動まで連れていかれますね。
他の女優にも濡れ場がいっぱい！
本作は各パートで質感が変わるのが楽しいです。
ある場面では脚の絡みが浅く、ビクッと身が引く。別の場面では抱き寄せの角度が深く、肌どうしがピタッと貼りつきます。濡れてた髪を耳へ払う仕草だけでも気配が変わります。
露出の多さより“距離”のコントロールでエロスを作るので、情熱と切なさが同居します。誰もが満たされないまま、それでも手を伸ばす感じがリアルですね。
SEXを通じて掘り下げる人間関係
SEXの描写は物語を押し進めるための装飾ではなく、関係の現在地を示す記号として機能します。
腰の送りが噛み合う瞬間、吐息が近づき、胸元がぶるんと揺れて表情が緩む。次のカットでは脚が離れ、空気がひんやり戻ります。
乳首の反応や背中の汗、ムチムチの尻のわずかな角度の違いまでが心理の揺れを代弁し、近づくほど孤独が濃くなる皮肉も映し出します。
余韻の取り方が上手なので下品にならず、見応えが続きます。
映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』予告編
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映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』感想
キョンキョンの喧嘩シーンがすごい!
小泉今日子さんの火花が散るやり取りは、声量よりテンポで押してくる感じでした。
言葉を重ねる前に目線が刺さり、少しの沈黙がナイフみたいに鋭いです。肩がビクッと動いた直後に笑いへ切り替える瞬間も怖いのに魅力的でした。
個人的には、この緊張が解けた直後の静けさがいちばん効いていて、呼吸がやっと整う感じがしました。もう少し掘り下げても観ていられたと思います。
阿部寛のサプライズな役どころ
阿部寛さんは最初は穏やかに見えるのに、過去が滲むにつれて立ち姿が変わります。
家族を置いて島へ向かう決断に正解はないのですが、歩幅や姿勢に迷いが残っていて、そこに人間味がありました。
声を荒らげずに重さを出すタイプの演技で、ラスト近くの沈黙はかなり刺さります。期待していたより繊細で、静かな迫力がありました。
映画の意外なオチに注目
タイトルに仕掛けられた言葉遊びは、軽い冗談で流すのではなく、物語全体のトーンにうっすら影を落とします。
気づいた瞬間に小さく笑い、次の瞬間に胸の奥がチクリとします。
“夜”のあいだに溜まった言葉にできない感情が、ふっと体温を下げるようで、余韻としてはとても好きでした。
映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』まとめ
映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』は、ひとりの女性が残した痕跡を通して、関わった人たちの欲と寂しさを静かに炙り出します。
派手な事件より、肌の触れ方や距離の取り方で関係を語るので、濡れ場も物語の芯に結びついていました。
実力派の芝居は安定していて、特に野波麻帆の体温の乗った表現は要。小泉今日子は間の切れ味で場を支配し、阿部寛は沈黙で重さを残します。
ストーリーのまとまりに賛否はありそうですが、密着、汗、揺れ、腰つき、吐息の質感まで丁寧に拾う撮り方は、再見しても発見があるはずです。
総じて、大人の愛の厄介さを受け止めつつ、見終えたあとに自分の「夜」を少しだけ思い返させる一本でした。
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