映画『アレノ』は、愛と罪、そして欲望が絡み合う中で、人間の奥底を静かに暴いていくエロティック・サスペンスです。
湖に沈んだ夫、残された妻とその愛人。物語は、**亡くなった夫の視点**から始まり、ふたりの狂おしい3日間を見つめます。
山田真歩は、心の奥に澱のように溜まった孤独と渇きを、体で語るかのように演じています。
肌が触れ合うたびに汗が滲み、乳首が硬くなる。腰をわずかに揺らしながら、吐息が相手の頬にかかる。そんな“生きている”感覚がスクリーンから伝わります。
渋川清彦の得体の知れぬ存在感、川口覚の張り詰めた眼差しも加わり、ラブホテルという閉じた空間で、現実と幻想の境界がじわりと溶けていく。
愛なのか、それとも狂気なのか。観る者を深く引き込み、胸の奥にざらりとした余韻を残します。
この先では、作品のあらすじや見どころ、濡れ場の緊張感まで詳しく紹介します。
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目次
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映画『アレノ』あらすじ紹介
幼いころ一緒に遊んだ男女が、何年もの時を経て、思いがけない形で再び交わります。
タイトル『アレノ』が示すのは、荒れた心と壊れゆく関係。2015年の公開作ながら、79分という短い尺の中に、濃密な時間が詰まっています。
山田真歩が演じるのは、平穏な結婚生活に息苦しさを覚え、心の隙間を埋めるように幼なじみ（川口覚）と再び関係を持つ女性。
ふたりは湖畔で夫を突き落とし、やがてラブホテルに身を隠します。
シーツに沈み込むように重なり合う体。
その密着の中で、安堵と恐怖が交互に顔を出します。
汗が喉をつたうたび、罪悪感が胸を締めつけ、相手の吐息が耳に触れると、どうしようもないほど欲しくなる。
表面上は穏やかな夫婦でいられたのに、ほんの小さな不満や退屈が、やがて取り返しのつかない歪みに変わっていた。
この映画は、その“ほころび”を丁寧に描き出していきます。
そして、物語は亡き夫の目を通して進行します。
彼が見ているのは現実か、幻か。
妻の肌、笑い声、腰の動き…その全てがもう自分のものではないという絶望が、観る側の胸にも沈んでいきます。
監督は余白を生かした映像で、感情の揺れを浮かび上がらせます。
山田真歩の芝居は“見せる演技”ではなく“さらけ出す演技”で、目を逸らせません。
ラストまで一貫して漂うのは、愛と後悔のあいだで揺れる人間の弱さ。
観終わったあと、どこか湿った風のような感情が残る作品です。
映画『アレノ』基本情報・公開日キャスト
| 評価 | 2.5 |
|---|---|
| 公開日 | 2015年11月21日 |
| 上映時間 | 79分 |
| 監督 | 越川道夫 |
| 脚本 | 越川道夫 |
| 原作 | |
| キャスト | 山田真歩,渋川清彦,川口覚,内田淳子,遊屋慎太郎,諏訪太朗 |
| 製作国 | 日本 |
映画『アレノ』見どころ3選！
山田真歩の“生きた”演技
山田真歩が演じる妻は、心の隙間を抱えたまま、男の腕の中に逃げ込むような女性です。
抱かれる瞬間の表情が、喜びとも哀しみともつかない。
肩に触れる指先、腰を引く仕草、目を伏せたまま微かに震える唇。
そのすべてが「まだ愛していたい」と「もう戻れない」の狭間で揺れています。
彼女が放つエロスは挑発的ではなく、切実な現実そのもの。
観ているこちらも、いつの間にか息を詰めてしまうほどの生々しさがあります。
山田真歩が出演している映画！↓
濡れ場の緊迫とフェティッシュな美
この映画のエロティックな場面は、官能というより“静かな戦い”に近い。
肌がぶつかり、乳首が擦れ、腰の動きが合う。
その瞬間、息が合わずにズレるたび、緊張が高まり、次の動きに向けて空気が張りつめます。
背中の汗が光を反射し、脚が絡むと、二人の関係性が一瞬にして変わっていく。
観る側にも“見てはいけないものを覗いている感覚”が走ります。
エロティックなシーンが見れる映画！↓
幻想と現実が滲む構成
夫の死後、どこまでが現実でどこからが幻なのか、観る者も徐々に分からなくなります。
湖での事件のあと、ラブホテルの一室で過ごす時間はまるで世界が止まったよう。
光に濡れた肌、静かに動くシーツ、ビクッと反応する瞬間。その全てが夢のようで、現実のようでもあります。
時折差し込まれる夫の“視線”が、空気を一気に冷やし、心の奥でざわつきを残します。
最後まで緊張が解けない構成が、この作品の最大の魅力です。
映画『アレノ』エロい濡れ場やヌードシーン
山田真歩の魅力満載の演技
山田真歩さんが出演する映画「アレノ」は、体温の伝わり方まで感じさせる演技が際立っています。
彼女はこの映画で、愛人に寄りかかるときの密着の重さや、指先がピタッと止まる迷いまで細やかに見せます。
照明に照らされた肌がしっとり濡れてたカットでは、乳首がふっと硬くなる瞬間に思わず息を飲みました。
ときに胸がぶるんと揺れ、腰つきはゆっくり、しかし確かに相手を誘うリズムへと変わっていきます。
言葉を重ねるより、吐息と視線で心情が伝わるタイプの芝居で、次にどんな表情を見せるのか目が離せませんね。
ファンはもちろん、彼女の未知の一面を探している人にも刺さるはずです。
感情が絡み合う濡れ場シーン
「アレノ」の濡れ場は、単に肌を見せるためではなく、関係の継ぎ目をあらわにします。
中盤のベッドシーンでは、脚を絡める角度ひとつで主導権が揺れ、触れられた肩がビクッと反応します。
汗が鎖骨を伝い、尻に添えた手へ力が入ると、二人の距離が一段深くなる。乳首が露わになった一瞬には、欲望と不安が同時にのぼります。
吐息が重なり合うたび、会話では隠していた本音がにじみ、ただの行為では終わらない緊張が続きます。感情と体のバランスが崩れる、その危うさが見どころです。
昭和を思わせるSEXシーン
映画「アレノ」のSEXシーンには、どこか昭和の香りが残っています。
派手なBGMに頼らず、暗がりの明滅と布の擦れる音、ムチムチとした腰つきのリズムで空気を作る。
20年前のメロドラマのようでいながら、カメラは肌の質感や揺れを現在形で捉え、古さと新しさが同居します。
関係性の硬さが少しずつ解けていく手つきや、間合いの取り方が丁寧で、フェティッシュな目線も自然に織り込まれています。映像と演出に目が行く方ほど、細部の仕事が楽しめるはずです。
映画『アレノ』予告編
DMM TVで配信中
映画『アレノ』感想
山田真歩が想像以上に大胆！
正直、ここまでさらけ出すとは思いませんでした。
前半は濡れ場が多く、胸のぶるんという揺れや、尻に手が回る角度で場の空気が変わります。
乳首の見せ方ひとつにも感情が乗っていて、安易な露出にならないのが良かったです。
“攻め”に寄り切らず、行為の後の沈黙や視線の泳ぎまで映してくれるので、ただ驚くだけでなく、彼女の弱さや焦りまで想像できました。ファンとしては新鮮でしたし、演技の幅の広さに納得です。
ヌードシーンが印象的
ヌードが多いのに、どれも同じに見えないのが不思議でした。
疲れた主婦の表情がふっと緩む瞬間、密着の重みで体温が移っていく感じがして、見ているこちらまで熱くなります。
単なる“サービス”ではなく、心がほどける手前でまた固くなる、その反復で人物像が立ち上がる。
画面の汗の粒や吐息の近さに、演出の意図がしっかり伝わってきました。
ヌードとSEXで描かれる深い物語
裸やSEXの連続に見えて、実は会話の延長として効いています。
触れ方が少し強くなると、すぐビクッと体が反応し、腰つきが慎重になります。
その“怖さ”が積み重なるから、快楽だけに流れない。
見終わってから、どの瞬間に境界を越えたのかを何度も考え直しました。エロスで押し切らず、後味まで残す作りが好みです。
映画『アレノ』まとめ
映画『アレノ』は、愛と裏切りが同時進行する密室劇です。
夫を殺した妻と愛人がラブホテルで過ごす三日間を、亡き夫の視点が時折割り込む構成が特徴で、現実と幻の境目が曖昧になります。
汗と吐息、揺れる体の温度から、登場人物の空洞が少しずつ露わになっていくのが見えてきました。
山田真歩は大胆さと脆さを同時に抱え、渋川清彦のねじれた存在感、川口覚の静かな熱が物語を締めます。
R18指定のエロティックな描写は飾りではなく、関係の歪みを可視化する仕掛けとして機能。
官能に寄りかかり過ぎず、最後に“何を守りたかったのか”を考えさせるバランスが魅力です。
現実と幻想が交錯する語り口が合う方には、強くおすすめできます。
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